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保育士のいじめがつらいときの対処法|原因・辞める目安を解説

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「これっていじめなのかな」「私が気にしすぎなのかな」そう思いながら検索しているなら、その違和感をなかったことにしなくていいです。

挨拶を返してもらえない。自分だけきつく言われる。ミスを何度も責められる。子どもの前では笑顔でいなければいけないのに、職員室に戻ると空気が重い。

そんな毎日が続くと、少しずつ心がすり減っていきます。

私は保育士として13年ほど働き、複数の園を経験してきました。

先に伝えておきたいのは、いじめられる側が悪いわけではないということです。

目次

保育士のいじめ、実際にどんなことが起きるのか

保育士の職場でのいじめは、表面上は見えにくいかたちで起きることが多いです。「自分が弱いだけなのかな」「これって普通のこと?」と思いながら、長い間気づけないことがあります。

職場でよく起きるいじめのパターン

陰口・悪口を言われる

本人のいないところで仕事ぶりや言動を悪く言う。少しずつ周りに広めていくかたちで進むことが多く、気づいたときには職場全体の空気が変わっていることがあります。

無視される・会話から外される

挨拶を返してもらえない。会話に入ろうとすると嫌な顔をされる。自分だけ連絡が届かない。業務に必要な情報が意図的に届かなくなると、仕事そのものにも支障が出てきます。

仕事を押し付けられる

面倒な作業や残業が必要な仕事が、特定の人に集中して割り振られる。パートや新人など、立場が弱い人ほど起きやすいです。

ミスへのダメ出しが終わらない

改善しても次々と新しいダメ出しが続く。人前で長時間責め続けられる。同じミスをしても人によって対応が明らかに違う。こうした状況は、指導の範囲を超えています。

新人いびりのような扱いを受ける

入ったばかりの先生が、特定の先輩から強く当たられる。「なんでこんなこともできないの」という言い方が繰り返される。新人は立場が弱く言い返しにくいため、こうした状況に置かれやすいです。

これは指導?いじめ?迷ったときの判断軸

「厳しい指導なのか、いじめなのか」と迷うことがあります。判断の目安になるポイントです。

  • 人前で何度も、または長時間責められる
  • 改善しても別のことを責められる繰り返しが続く
  • 仕事とは関係ない人格を否定するような言い方をされる
  • 自分だけ明らかに扱いが違う
  • 怖くて質問できない状態になっている

指導の目的は「仕事を良くすること」です。それが目的になっていないと感じる状況なら、指導ではありません。

子どもの前では笑顔でいなければいけない。でも職員室に戻ると、また空気が重い。その切り替えだけでも、心はじわじわとすり減っていきます。これは保育士の職場特有のしんどさです。


私が「いじめ」と気づけなかった保育士時代の体験

少し、私自身のことを書きます。

正座させられても「いじめ」と気づかなかった

保育士として働いていた頃、朝から保育室で正座をさせられ、泣かされたことがあります。子どもの前でです。設定保育のために準備していた玩具を蹴られて壊されたこともあります。指摘したときの私の顔が気に入らなかったらしい、と後で聞きました。

でも当時の私は、それをいじめとは思っていませんでした。

「自分が何か悪いことをしたから」「保育士ってこういうものなのかな」と、なんとなく受け止めていました。

今振り返ると、あれは指導ではありませんでした。そういう人たちに共通していたのは、「私に逆らったらどうなるか分からせたい」という空気でした。仕事を良くするためではなく、相手を支配しようとしていた。今はそう感じます。

「これっていじめなのかな」と感じる時点で、すでに心が傷ついています。その感覚を、なかったことにしないでほしいです。

お局と取り巻きの構図——外から見えたこと

1年目として保育園で働いていた頃、同期がターゲットにされている状況を外から見ていたことがあります。

お局と呼ばれる先生がいて、気に入らない先生の陰口を言い、あからさまに厳しく当たり、少しずつ周りを味方につけていく。ターゲットになった先生が会話に入ろうとすると、空気が変わるのがわかりました。みんな同じタイミングで笑おうとした瞬間に「え?なんで会話に入ってるの?」という顔をされる。そういう場面を、何度も見ました。

そのとき、取り巻きの中に優しい先輩がいました。お局には逆らえないけれど、話は聞いてくれる人でした。ある日、私たちを内緒でごはんに連れて行ってくれて、こっそり教えてくれました。

「提出物は必ず期限を守る。時間があるときは率先して手伝えることを聞く。挨拶はいつも笑顔で。何を言われても、全部まともに受け止めなくていい。人の悪口を言って自分を保っているかわいそうな人だから」と。

もちろん、誰でも平気なふりができるわけではありません。無理に強く見せる必要もありません。ただ、「これは私の価値とは関係ない」と切り離して考えることが、自分を守るひとつの方法になることがあります。

保育の職場にも、そういう優しい人がいます。

いじめとパワハラ、何が違うの?

「いじめ」と「パワハラ」は混同されやすい言葉です。整理しておきます。

いじめとパワハラの定義の違い

「いじめ」は、悪口・無視・仲間外れなどを含む広い言葉です。同僚同士の横の関係でも起きます。

「パワハラ」は、簡単に言うと、先輩・主任・園長などの立場を利用して、仕事に必要な範囲を超えて相手を追い詰める行為です。厚生労働省でも、優越的な関係を背景にした言動などをパワハラの要素として示しています。

園長・主任からの場合はパワハラにあたる状況も

同僚同士で起きるものはいじめと呼ばれることが多く、園長・主任・先輩など立場や影響力が強い人からの行為は、パワハラにあたる可能性があります。

どちらも「自分が悪いから」ではありません。ただ、パワハラの場合は法律的な相談先が明確にあります。相談窓口の一覧は、保育士のパワハラはどこに相談する?無料で使える窓口と相談先を解説にまとめています。


保育士の職場でいじめが起きる原因

なぜ、子どもを育てる仕事をしている人たちの間でいじめが起きるのか。背景を整理します。

人手不足と余裕のなさ

保育士の職場は、慢性的な人手不足の状態が続いています。ひとりあたりの業務量が多く、精神的にも体力的にも追い詰められやすい環境です。

余裕がなくなると、感情のコントロールが難しくなります。人手不足や忙しさが続く職場では、弱い立場の人にストレスが向かいやすくなることがあります。もちろん、余裕がないからといって誰かを傷つけていい理由にはなりません。

閉鎖的な人間関係と派閥

保育園という職場は、同じメンバーで長い時間を過ごすことが多いです。小規模な園では人間関係が固定化しやすく、お局と取り巻きという構図ができると、その構造が何年も続くことがあります。

取り巻きの中に「本当はそんなことしたくない」と思っている人がいても、逆らえない雰囲気が出来上がってしまいます。そういう園では、良い先生ほど先に疲れて辞めてしまうこともあります。

嫉妬・保育観の違い・管理職の放置

子どもや保護者から好かれている、仕事ができる、明るくて目立つ。そういった理由から嫉妬の対象になることがあります。また、保育の方針や子どもへの関わり方の考え方の違いが攻撃の口実になるケースもあります。

そして問題が続くのは、多くの場合、園長や主任が見て見ぬふりをしているからです。上が動かなければ、現場の状況は変わりません。声を上げた側がさらに不利な立場になることさえあります。

ターゲットになりやすい傾向

よく言われる「ターゲットになりやすい人」

「おとなしい人がターゲットになりやすい」「新人やパートが狙われやすい」という話があります。実際に、そういう傾向があることは否定しません。

自分の意見を主張しない、ミスや欠勤が目立つ、経験が浅い、非正規雇用——こうした特徴が挙げられることが多いです。

本当の問題はどこにある?

ただ、それはその人が弱いからでも、悪いからでもありません。

いじめをする側が「言い返さなそうな人」「立場が弱い人」を選んでいるだけです。

おとなしいから、新人だから、パートだから——それはいじめる理由にはなりません。ターゲットになったことで、あなたの価値は何も変わりません。本当の問題は、いじめをする人と、それを放置する職場の側にあります。

いじめを受けたときの対処法

「どうすればいいか分からない」という状況では、どこから動いていいかも分からなくなります。

まず「自分が悪い」と思い込まない

いじめを受けていると、「私の言い方が悪かったのかな」「もっと仕事ができれば言われなかったのかな」と考えてしまうことがあります。

でも、指導といじめは違います。仕事上の注意が必要な場面はあっても、無視したり、人格を否定したり、人前で追い詰めたりしていい理由にはなりません。

まずは「自分が全部悪いわけではない」と立ち止まってみてください。そこから、記録を残す、相談する、環境を変えるという行動に移ることができます。

日時・言動を記録する、信頼できる人に話す

対処で最初にやっておきたいのが、記録を残すことです。「いつ・どこで・誰から・何をされたか・誰が見ていたか」をメモしておくと、後から相談するときに状況が伝わりやすくなります。スマホのメモでも手帳でも構いません。

職場の中に話せる人がいれば、その人に話してみてください。取り巻きに見える人の中にも、実は優しくしてくれる人がいることがあります。職場内に話せる人がいない場合は、家族や友人でも構いません。外に出すことで、客観的に状況が見えやすくなります。

外部窓口に相談する。限界なら環境を変える

職場内で解決が難しければ、外部の相談窓口を使う方法があります。厚生労働省の総合労働相談コーナーは、いじめ・嫌がらせ・パワハラなどを対象に無料で相談できます。匿名で使える窓口もあります。

相談窓口の詳細は、保育士のパワハラはどこに相談する?無料で使える窓口と相談先を解説をあわせて読んでみてください。

相談しても状況が変わらない、心や体がすでにサインを出している。そういう段階になったら、環境を変えることを真剣に考えていい時期です。消耗しながら我慢し続けることが正解ではありません。

職場いじめで即日退職はできる?

退職のルールと実際の選択肢

正社員など期間の定めがない雇用の場合、民法上は原則として退職の申し出から2週間で退職できるとされています。ただし、契約期間がある働き方や園の就業規則によって確認が必要な場合もあります。

とはいえ、心身が限界に近い状況で無理に出勤し続ける必要はありません。有給休暇の取得、休職、診断書の取得なども選択肢として存在します。

退職代行という方法もある

「退職を言い出すのが怖い」「連絡すること自体がつらい」という状況であれば、退職代行サービスを使う方法もあります。

退職代行とは、労働者に代わって退職の手続きを進めてくれるサービスです。保育士が退職代行を使っていい理由|パニック障害で辞めた私の体験談に詳しく書いています。

いじめが少ない職場を選ぶために転職前に確認すること

今の職場を離れることを考えたとき、「また同じような環境だったら」という不安があります。人間関係が荒れにくい職場には、いくつか共通点があります。

転職前に確認したいポイント

  • 職員の入れ替わりが少ない(長く働いている人が多い)
  • 先生同士の会話に自然な笑いがある
  • 若い先生が委縮せず働いている
  • 面接で「人間関係で退職する人は多いですか」と聞いたとき、きちんと答えてくれる
  • パートや新人へのフォロー体制が整っている

求人票・見学・面接での詳しい見極め方は、ブラック保育園の特徴7つと見分け方|13年目保育士の体験談にまとめています。

転職を考えたときに使えるサービス

いじめのある環境から離れたいと思ったとき、一人で求人を探すのはエネルギーが必要です。転職サービスのアドバイザーに相談しながら探すと、精神的な負担を減らすことができます。

どのサービスも登録・利用は無料なので、転職を決めていない段階でも相談しやすいです。

保育エイド

人間関係や職場環境を重視して転職先を探したいという相談がしやすいサービスです。

\人間関係を重視して転職先を探す/

ほいく畑

正社員だけでなく、派遣やパートなど幅広い働き方から相談できるサービスです。いじめで疲れ切っているときは、いきなり正社員での転職より、少し負担を減らした働き方を選ぶ方法もあります。

\派遣・パートの働き方も相談できる/

レバウェル保育士

求人数が多く、担当者が園の内情を把握していることが多いサービスです。求人票だけでは分からない職場の雰囲気について、担当者に確認しながら転職活動を進められます。

\求人数の多さから比較検討する/

ひとりで抱え込まず、今の職場以外にも選択肢があることを知っておくだけでも、気持ちが少し軽くなることがあります。

いじめられる側が悪いわけではない

保育士の職場でいじめが起きるのは、人手不足・閉鎖的な環境・放置する管理職など、職場の構造に原因があります。ターゲットになったことは、あなたの価値とは関係ありません。

私自身、正座させられて泣かされたり、玩具を蹴られたりしても、長い間「いじめ」と気づいていませんでした。「これって普通なのかな」「自分が弱いのかな」と思いながら、なんとなく受け止めていました。

今振り返ると、あれは指導ではありませんでした。

「これっていじめなのかな」と感じているなら、その感覚を大切にしてください。

まずは「自分が悪い」と思い込まないこと。つらかった出来事を記録し、信頼できる人や外部窓口に相談すること。そして、変わらない環境なら離れること。どれも、自分を守るための行動です。

逃げるのではなく、壊れる前に離れる。それはひとつの正しい選択です。

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