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ブラック保育園の特徴7つと見分け方|13年目保育士の体験談

ブラック保育園の特徴7つと見分け方、13年目保育士の体験談の記事のアイキャッチ

「保育士ってブラックすぎる」と感じたことはありませんか。

休憩が取れない、持ち帰り仕事が終わらない、職員室の空気が重い。でも「保育士ってこんなもの」「自分が弱いだけ」と思って、ずっと我慢してきた。

そのしんどさ、環境のせいである可能性があります。

保育士歴13年、複数の園を経験してきた私が見てきたのは、働きやすい園とブラックな園の差は、思っている以上に大きいということです。この記事では、ブラック保育園の特徴と、転職前に見抜くポイントを体験談をもとに書いていきます。

目次

ブラック保育園とは何か、正直なところ

労働条件だけがブラックじゃない

「ブラック保育園」と聞くと、残業が多い・給料が低い・休憩が取れないというイメージを持つ人が多いです。もちろんそれも立派なブラックです。でも13年間保育士として複数の園を経験してきて感じるのは、労働条件だけがブラックの基準ではないということです。

条件だけ見れば普通でも、職員同士の人間関係が壊れている園、特定の先生が幅をきかせて新人を追い詰めている園、そういう園もブラックと呼んでいいと思っています。数字には出てこない部分が、じわじわと心を削っていきます。

「子どものために我慢」が当たり前になっている園は危ない

保育の現場でよく聞く言葉があります。「子どものためだから仕方ない」。この言葉自体は間違っていません。でもこれが、職員の無理を正当化するために使われている園は要注意です。

休憩が取れなくても、持ち帰り仕事が山積みでも、「子どものために」という言葉で我慢を強いられる。そういう空気が当たり前になっている園では、誰も声を上げられなくなっていきます。おかしいと思っても『自分が弱いだけ』と思い込んでしまう。でも、その感覚を何度も覚えているなら、弱いのではなく環境が合っていないだけです。

ブラック保育園の特徴7つ

サービス残業・持ち帰り仕事が常態化している

定時に上がれない、書類は家に持ち帰って夜中に仕上げる。そういう状態が「普通」になっている園は危険です。

私が経験した園では、園外保育の下見も発表会の衣装の買い物も、すべて無給でした。布を持ち帰って衣装を縫うのも手当なし。当時はそれが当たり前だと思っていました。でも今考えると、当たり前ではありませんでした。

本来、勤務時間外に業務をした場合は残業代の対象になります。家で書類をしたり、衣装作りをしたりすることが当たり前になっている園は注意が必要です。

求人票に「残業ほぼなし」と書いてあっても、持ち帰り仕事が残業時間としてカウントされていない場合があります。その分が毎日の生活に静かに食い込んでいきます。

休憩が取れない・有給が取りづらい

労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩が必要です。子どもを見ながら連絡帳を書いたり、製作準備をしたりする時間は、本当の意味での休憩とは言えません。
子どもの昼寝の時間が休憩として設定されていても、実態は連絡帳・週案・日案の反省を書いたり、製作の準備に充てられていることがほとんどです。飲み物を飲みながら作業はできる。でもそれは休憩ではありません。それが何年も当たり前になっていました。

一度、後輩が自分の仕事をすべて終わらせて、休憩中にペン字の練習帳を広げていたことがありました。「字がうまいね」と盛り上がっていたところに別の先生がやってきて、「他の先生が忙しくしてるんだから、手伝うことないか聞かないと」と後輩に説教を始めました。後輩は自分のクラスの仕事を終わらせたうえで本を広げていただけ。他のクラスの仕事まで手伝わないといけないのか、と腹が立った記憶があります。

人手不足を根性で回している

常に人が足りておらず、ひとりあたりの負担が大きすぎる状態が続いている園があります。誰かが休めば残った職員がカバーするのが当たり前、有給を取ると申し訳なさを感じる、という状況です。

人手不足の根本的な原因は、離職率の高さにあることが多いです。人が辞め続けているから補充が追いつかない。その背景に何があるかを考えると、園の実態が見えてきます。

園長・主任のワンマン体制で意見が言えない

園長や主任の一声で何もかも決まり、現場の意見が通らない。そういう体制の園では、問題が起きても改善されにくいです。

特に「上に逆らうことが悪」という空気が強い園では、理不尽なことがあっても誰も声を上げられません。新人であれば余計に言い出しにくく、我慢するしかない状況になります。

職員同士の人間関係が壊れている

職員同士の関係が壊れている園では、仕事のスキルとは関係ないところで消耗します。たとえば、特定の先生だけに情報が回らない、ミスをしたときに必要以上に責められる、裏で悪口が広がる。こういう空気がある園では、保育そのものよりも「今日は誰の機嫌が悪いか」を気にして働くようになります。

本来、保育士同士の連携は子どもの安全を守るために必要なものです。人間関係が壊れている園では、その連携まで弱くなってしまいます。具体的にどういう状況になるかは、次で詳しく触れます。

子どもへの関わりに余裕のなさが出ている

職員の人数配置が薄く、業務量が多すぎる園では、最終的なしわ寄せが子どもに向かいます。大きな声で怒鳴る、給食を無理やり食べさせる、言うことを聞かない子どもを別室に出す。そういう場面が日常的に起きている園では、保育の質が確実に落ちていきます。

ある程度大きくなった子どもは、先生が何をしていたか、どんな言葉を使っていたかを家で話します。それがクレームにつながり、対応に追われてさらに余裕がなくなる。負のループです。

上の立場の人間に余裕がなければ、後輩を育てることもできません。先輩のやり方をよく見ている新人が、子どもを静かにさせることが正解だと勘違いしてしまうケースもあります。ブラックな保育が、気づかないうちに次の世代に引き継がれていくのです。

職員の入れ替わりが激しく、求人がいつも出ている

転職サイトや求人サイトで同じ園の求人が常に出ている場合、それは職員の入れ替わりが激しいサインです。人が辞め続けているから、常に募集している状態になっています。

もちろん規模が大きい園や新規開園の場合は例外もあります。ただ「この園、いつも出てるな」と感じたら、応募前に理由を確認しておく価値があります。

お局保育士がいる園もブラック保育園になりやすい

新人や若い先生だけにきつく当たる

経験してきた園の中に、特定の先生が幅をきかせていて、その人に目をつけられたら最後という雰囲気の園がありました。

気に入らない後輩の悪口を、何年も一緒に働いている取り巻きたちに言い続ける。少しずつ周りを味方につけて、その後輩が孤立するように仕向ける。表向きは普通に接しているから、外からは見えにくい。でも当事者にとっては、職場にいるだけで消耗する毎日でした。

別の園でも似たようなケースを見ました。仕事ができない新人をみんなの前でいじる、複数担任のリーダーをやると必ずと言っていいほど新人が辞めていく。そういう先生が中心にいる園では、人が定着しません。

園長や主任が見て見ぬふりをする

問題はお局保育士だけではありません。それを止められない、あるいは止めようとしない園長や主任にも問題があります。

あまりにもひどい状況でも、園長が弱くて何も言えない。主任がお局と仲がいいから動かない。そういう構造になっている園では、どれだけ現場が声を上げても変わりません。結果として、まともな先生から先に辞めていきます。

ただ、黙って我慢し続けることが唯一の選択肢ではありません。ある園では、先生たちが一致団結して改善してほしいことを伝えた結果、問題のあった先生が退職したケースもありました。

子どもの前でも職員同士の空気が悪くなる

職員同士の関係が壊れている園では、その影響が子どもたちのいる場面にも出てきます。先生同士が必要最低限しか話さない、目を合わせない、そういう空気の中で過ごす子どもたちは、何かを感じ取っています。

私が幼稚園児だったとき、大好きだった担任の先生が主任に怒鳴られて泣かされた場面を見ました。子どもながらに衝撃で、大人になった今でもそのときのことを覚えています。一緒に通っていた友人たちも同じで、大人になってから幼稚園の話になるたびにそのエピソードが出てきます。子どもは大人が思っている以上に、園内の空気を記憶しています。

求人票・見学・面接でブラック保育園を見抜く方法

求人票で注意すべきサイン

求人票だけでブラック保育園を完全に見抜くことはできませんが、注意すべきサインはあります。

まず確認したいのが、同じ園の求人が頻繁に出ていないかどうかです。常に募集している園は、それだけ人が辞め続けているということです。

それと、残業時間や休憩・有給の記載があいまいな求人も要注意です。「残業ほぼなし」「アットホームな職場」という言葉だけで具体的な数字がない場合、実態が見えにくくなっています。給与の内訳も確認しておきましょう。基本給が低くて各種手当で底上げしている園は、手当がなくなると一気に下がります。

園見学で必ず確認すること

求人票だけでは見えない部分を確認できるのが園見学です。積極的に活用してください。

見学では職員の表情と雰囲気を見ることが大事です。先生たちが笑顔で働いているか、子どもに余裕を持って関わっているか。園長だけが話して現場の先生と話せない見学は、内情を見せたくないサインである場合があります。

可能であれば、昼食の時間帯に見学させてもらうと、保育の実態が見えやすいです。特に乳児クラスでは、保育士の本音が出やすい場面があります。

たとえば、スプーンを落とした子どもに新しいものをさっと渡せるか。手が汚れて嫌がっている子どもを、自然に拭いてあげられるか。「あむあむだよー」と笑顔で声をかけながら、食事介助ができているか。

若い先生が委縮している園では、子どもへの声かけも小さくなりがちです。反対に、若い先生が生き生きと動いていて、ベテランの先生もにこやかに子どもと関わっていれば、良い雰囲気のサインです。

ただし、見学者がいるときはどの園もある程度よそ行きの顔をします。あくまで参考のひとつとして見ておくくらいがちょうどいいです。

面接で聞いておきたいこと

面接は園に評価される場ですが、同時にこちらが園を見極める場でもあります。聞きにくいと感じるかもしれませんが、以下のことは確認しておく価値があります。

「平均的な残業時間はどのくらいですか」「有給はどのくらい取れていますか」「定着率はどうですか」。これらに対してあいまいな答えが返ってくる場合、実態を正直に話せない理由がある可能性があります。そういった質問を嫌がる園は、それ自体がブラックのサインです。働く条件を確認することは当然の権利で、ホワイトな園であれば「慎重に確認しているんだな」という印象を持たれるだけです。

面接の場で感じる「なんとなく嫌だな」という感覚も大事にしてください。言語化できなくても、直感は情報を拾っています。

今の園がブラックかもと感じたときにやること

まず記録を残す

「これってブラックなのかな」と感じ始めたら、まず記録を残すことをおすすめします。残業時間・持ち帰り仕事の内容・理不尽だと感じた出来事・日付。メモでも写真でも構いません。

記録を残す理由は2つあります。ひとつは、いざというときの証拠になること。もうひとつは、自分の感覚を客観的に確認できることです。毎日のことだと「これが普通なのかも」と感覚が麻痺してくるものですが、記録を見返したときに「やっぱりおかしい」と気づけることがあります。

転職を視野に入れていい

すぐに辞める必要はありません。ただ、転職という選択肢を頭に入れておくだけで、気持ちに余裕が生まれます。

「せっかく入ったのに」「もう少し頑張れば変わるかも」と思いながら消耗し続けるより、次の選択肢を探し始める方が自分を守ることにつながります。転職活動を始めることと、今の職場を辞めることはイコールではありません。求人を見るだけで十分です。

私自身、新卒で入った園でパワハラを受けてパニック障害を発症した経験があります。あのとき早く動いていればと今でも思います。そのときのことは新卒1ヶ月で幼稚園を辞めた話に詳しく書いています。

ブラック保育園を避けて転職する方法

口コミだけで判断しない

ネットには保育園の口コミサイトや掲示板があります。参考にすること自体は悪くありませんが、口コミだけで判断するのは危険です。

投稿しているのは退職者が中心なので、どうしてもネガティブな意見が集まりやすいです。逆に良い口コミだけの園が必ずしもホワイトとも言えません。口コミはあくまでも情報のひとつとして、求人票・見学・面接・口コミを組み合わせて判断することが大事です。

「ブラックリスト」として特定の園名を晒しているサイトも見かけますが、情報が古かったり、個人の主観だったりすることも多いです。園の体制は園長や主任が変わると大きく変わることもあるので、過去の情報だけで判断しないようにしてください。

転職サービスを使って内情を確認する

ブラック保育園を避けるうえで、転職サービスを活用することは有効な手段のひとつです。転職サイトのアドバイザーは、求人票には載っていない園の内情や職場の雰囲気を把握していることがあります。

特に「人間関係が原因で転職したい」と感じている場合、求人票だけでは園の空気までは分かりません。人間関係や職場の雰囲気を重視して探したい人は、保育エイドのように職場環境の相談がしやすい転職サービスを使うのもひとつの方法です。

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よくある質問

ブラック保育園の特徴は何ですか?

サービス残業・持ち帰り仕事が多い、休憩が取れない、有給が取りづらい、人手不足を根性で回している、園長や主任のワンマン体制、職員同士の人間関係が悪い、求人がいつも出ているといった点が代表的な特徴です。ただし労働条件だけがブラックの基準ではありません。特定の先生が幅をきかせて新人を追い詰めている、園長がそれを放置しているといった人間関係のブラックさも、働き続けるうえでは同じくらい危険です。

保育士はブラックな仕事ですか?

保育士という仕事がブラックなのではなく、園によって働きやすさに大きな差があります。同じ保育士でも、職場環境が整っている園では長く働き続けている人がたくさんいます。「保育士はブラック」と感じているなら、今の園が合っていない可能性があります。仕事そのものを諦める前に、転職という選択肢を考えてみてください。

ブラック保育園は求人票で見抜けますか?

完全に見抜くことは難しいですが、サインはあります。同じ園の求人が常に出ている、残業時間や有給の記載があいまい、給与の内訳が不透明といった点は要注意です。求人票だけで判断せず、見学・面接・口コミを組み合わせて確認することが大切です。

ブラック保育園のブラックリストはありますか?

ネット上に特定の園名を挙げているサイトや掲示板はありますが、情報が古かったり個人の主観だったりすることも多いです。園長や主任が変わると職場環境が大きく変わることもあるので、過去の情報だけで判断するのは危険です。求人票・見学・面接・口コミを組み合わせて、自分の目で確認することが一番確実です。

株式会社の保育園はブラックが多いですか?

株式会社だからブラック、社会福祉法人だからホワイトとは一概に言えません。運営母体の種類よりも、その園の方針や園長・主任の姿勢の方が働きやすさに直結します。株式会社でも職場環境が整っている園はありますし、社会福祉法人でも問題がある園はあります。法人の種類より、見学や面接で実態を確認することを優先してください。

ブラック保育園は、事前に避けられる

ブラック保育園の特徴は、労働条件だけではありません。人間関係が壊れている、問題のある先生を園長が放置している、子どもへの関わりに余裕のなさが出ている。そういう園も、働き続けるには危険な環境です。

今の園がつらいなら、それはあなたが弱いのではなく、環境が合っていない可能性があります。「保育士ってこんなもの」と思って我慢し続ける必要はありません。

求人票・見学・面接・口コミを組み合わせれば、転職前にある程度見抜くことはできます。一人で情報を集めるのが不安なら、転職サービスを使って園の内情を確認しながら探す方法もあります。

保育士転職サイトをもっと詳しく比較したい場合は、保育士転職サイトのおすすめ比較記事も参考にしてみてください。

人間関係や職場環境を重視して転職先を探したいなら、保育エイドから始めるのが効率的です。求人数の多さやサポートの手厚さで選びたい場合は、レバウェル保育士も合わせて見ておくと選択肢が広がります。

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