子どもにイライラした自分が嫌になる。
他の先生が自然にやっていることが、自分にはできない。
今の園にいる限り、続けられる気がしない。
「保育士に向いてないのかも」と思う瞬間は、多くの保育士にあります。
結論からお伝えすると、向いてないと感じる原因は適性だけではありません。
経験不足・疲労・職場とのミスマッチでも、まったく同じ感覚になります。
保育士歴トータル13年のはなです。新卒で入った幼稚園を1か月で辞め、「社会人にすら向いていない」と思い込んだ私も、環境を変えたら10年以上続けられました。
この記事では、向いてないと感じる原因を4タイプで診断できるようにし、続ける・休む・辞めるの判断基準まで解説します。
- 保育士に向いてないと感じる4つの原因
- 自分がどのタイプかを確かめる診断
- 続ける・休む・辞めるの判断基準
- 向いてないと感じたときの具体的な対処法
保育士に向いてないと感じる原因は4つ
保育士に向いてないと感じる原因は、
- 経験不足
- 疲労・ストレス
- 職場とのミスマッチ
- 保育の仕事そのものが合わない
の4つに分かれます。
このうち①〜③は、保育士に向いているかどうかとは別の問題です。それぞれの違いは、次の図でつかめます。

経験不足
経験不足は、対応の引き出しがまだ少ない状態です。
動けなくて当然の時期で、時間と場数が解決していく部分があります。
疲労・ストレス
疲労・ストレスは、心と体の疲れが積み重なり、子どもの成長を喜ぶ余裕まで失っている状態です。向き不向きを考えるより先に、休むことが必要です。
職場とのミスマッチ
職場とのミスマッチは、園の方針・人間関係・待遇が自分に合っていない状態です。園や働き方が変われば解決することがあります。
保育の仕事そのものが合わない
保育の仕事そのものが合わないのは、どの園で働いても子どもと関わること自体が苦痛な状態です。この場合は、保育以外の道も選択肢になります。
自分がどれに当てはまるかは、このあとの4タイプ診断で確認できます。その前に、向いてないと感じやすい場面から見ていきましょう。
保育士に向いてないと思う瞬間

向いてないという感覚は、特定の場面で突然やってきます。
先に大切なことをお伝えすると、苦手な場面があること自体は「向いてない証拠」ではありません。
子どもにイライラして自己嫌悪になる
子どもにイライラすること自体は、保育士に向いてない証拠ではありません。疲れや余裕のなさ、関わり方に迷っていることが原因の場合もあります。
寝かしつけで、やっと静かになったと思った瞬間に1人が泣き出す。その声につられて全員が起きる。心の中で「もー!!」と叫ぶ。
でも隣の保育士は、笑顔のまま対応している。
「なんで私はこんなにイライラするんだろう」
「子どもが好きで保育士になったのに、こんな気持ちになっていいのか」
と、自己嫌悪に落ちる。
特定の子どもへの苦手意識が、どうしても消えないこともあります。
そういう気持ちになること自体を「向いてない証拠だ」と思いがちです。
でも、イライラすること自体は向いてないサインではありません。
臨機応変に動けない・周りが見えない
臨機応変に動けないのは、性格や向き不向きではなく、「この場面ではこう動く」という経験の引き出しがまだ少ないからかもしれません。
予想外のことが起きると固まったり、周りを見て動けなかったりするのは、向いてないと感じやすい場面です。

私は4年目の冬、クリスマスパーティーの司会で、緊張のあまり進行内容が頭から飛び、その場で固まったことがあります。
顔も引きつっていたと思います。
子どもたちと一緒に見ていた先生たちには笑われました。
1年目でもないのに、と本当に恥ずかしかったです。
ただ、場数を踏むしかない場面ばかりではありません。振り返れば、私の動き方の原点は、学生時代の実習でもらった言葉でした。
実習中、担当の先生から「子ども同士のトラブルに、あえて近づいていないように見える」と指摘されたことがあります。自分では気づいていませんでしたが、たしかに無意識に避けていたのだと思います。
そのとき先生に言われたのが、この言葉でした。
「子どもが泣いてたら『自分がすべて解決してやるぞ!』という気持ちで動いてごらん。ケンカはしょっちゅう起きてるよ」
それからは、誰かが泣いていたら、まず走って向かうことを意識しました。
解決できなくていいんです。
話を聞いて気持ちに共感する。
ケガをしていたら手当てをする。
自分で判断できないことは、周りの先生に頼って意見を聞く。
動いた経験は、すべて自分の力になりました。
この言葉は今でも心に残っていて、私が実習生と関わるとき、このエピソードを話すことがあります。
動き方に迷ったら、「安全→子どもの気持ち→活動→事務作業」の順で考えると、優先順位がぶれにくくなります。

ピアノ・製作・書類が苦手で比べてしまう
苦手な仕事があっても、それだけで保育士に向いてないとは言えません。保育士に必要な力はひとつではなく、得意な部分も先生によって違います。
実際には、保育士にはさまざまな力が求められます。
保育士の仕事は、子どもと遊ぶだけではありません。ピアノ、製作、書類、行事準備、保護者対応、同僚との連携など、求められることがとても多い仕事です。
その中のひとつが苦手なだけで、「私は保育士に向いてない」と感じてしまうことがあります。
ベテランの先生の動きを見て、「まだ自分には遠い」と自信をなくすこともあります。
でも、ピアノが苦手でも子どもの気持ちに寄り添うのが上手な先生はいます。
製作が苦手でも、保護者との関係づくりが上手な先生もいます。
苦手なことがあっても、それだけで保育士に向いてないとは言えません。
「向いてない」と言われたとき
誰かに「向いてないんじゃない?」と言われても、その一言だけで保育士に向いているかどうかが決まるわけではありません。
悪意があったかどうかに関わらず、言われた事実は消えない。
「そうかもしれない」という気持ちが先に来て、反論する気力すら出てこない。
そういうとき、人は「向いてない」を自分の内側に取り込んでしまいやすいです。
私も2年目のとき、先輩から忘れられない言葉を言われました。その話は後半に書きます。
保育士に向いてない?4タイプ診断
向いてないと感じたら、辞めるかどうかを考える前に、原因がどのタイプかを確かめましょう。タイプによって、取るべき行動が変わります。
ここでいう診断は、向き不向きを断定するものではなく、今の悩みを整理するための目安です。
次のチャートで、当てはまるタイプを確かめてみてください。
約2〜3分・全12問
今の気持ちにいちばん近いものを、考えすぎずに選んでください。
Q1
診断結果
診断結果は「今の状態」を整理するための目安です。気になったタイプから読み進めてみてください。
経験不足型:動けないのは「まだ」の問題

次のサインに当てはまるなら、経験不足型の可能性が高いです。
- 1〜3年目、または新しい業務を任されたばかり
- 何をすればいいか分からず、固まってしまうことが多い
- 先輩の動きを見れば「そうすればよかったのか」と理解はできる
- 保育の仕事自体は嫌いではない
このタイプは、向いてないのではなく、引き出しが増える途中です。
次の行動:「あと1年」など期限を決めて経験を積み、その時点で改めて考えます。1年目の感覚だけで適性を判断するのは、まだ早い時期です。
新卒で辞めるかどうか迷っている場合は、新卒保育士が辞めたいと感じたときの考え方の記事も参考にしてください。
疲労・ストレス型:感じる力が落ちている

次の項目が多く当てはまるなら、疲労やストレスの影響を受けている可能性があります。
- 子どもの成長を見ても、何も感じなくなっている
- 眠れない、朝がつらいなど、体に不調が出ている
- 保育を学びたい気持ちが完全になくなった
- 休日も仕事のことが頭から離れない
これは向き不向きの問題ではなく、強い疲れがたまっているサインかもしれません。「子どもが苦手になった」のではなく、疲れで感じる力が落ちているだけの場合があります。
次の行動:適性の判断より、休養を優先したい状態です。
心と体のサインについては、保育士のストレスが限界に近いときのサインと対処法で詳しく解説しています。
職場ミスマッチ型:園が変われば解決することがある

次のサインに当てはまるなら、職場ミスマッチ型の可能性があります。
- 仕事内容そのものより、人間関係で消耗している
- 園の方針と自分の保育観がずれている
- 仕事量や責任に対して、給料が見合わないと感じる
- 「人間関係や環境が変われば続けられそう」と思える
保育の考え方は、園によって大きく違います。自由保育を大切にする園もあれば、規律を重視する園もある。方針とのずれは、能力の問題ではなくミスマッチです。
給料や待遇への不満も、適性とは切り分けて考える必要があります。仕事がつらい理由が「割に合わない」なら、それは職場条件の問題です。給料の実態は保育士の給料はなぜ安いのかと手取りの実情にまとめています。
休憩が取れない、怒鳴られるなど、環境そのものに問題がありそうな場合は、ブラック保育園の特徴と見抜き方で原因を切り分けられます。
次の行動:園・担当・働き方を変えることを検討します。自分の性格や保育観だけを責める必要はありません。
仕事そのものが合わない型:保育以外も選択肢

次のサインに当てはまるなら、保育の仕事そのものが合わない可能性があります。
- どの園で働いても、同じようにつらいと感じる
- 子どもと関わる時間そのものが苦痛
- 環境や働き方を変えても、気持ちが変わらなかった
ただし、このタイプは疲労・ストレス型と見分けがつきにくいです。消耗しきっているときは、誰でも「どこで働いても同じ」と感じます。
次の行動:休んでも同じ感覚が続くなら、保育士以外の道も含めて考えます。保育士の資格や経験を活かせる場所は、保育園の外にもあります(対処法の章で紹介します)。
続ける・休む・辞めるの判断基準
立ち止まった方がいいサインに当てはまっても、すぐに退職を決める必要はありません。まずは今のあなたの状態を整理して、「続ける」「まず休む」「退職・転職を考える」のどれに近いか確認してみましょう。次のフローチャートが判断の目安になります。

続けながら様子を見てよいケース
苦手な業務が一部あるだけで、保育自体は嫌いではない。
経験不足で自信がないだけの時期にいる。
そんな状態なら、今すぐ結論を出さなくて大丈夫です。
イライラしても、あとで気持ちを切り替えられている。
子どもの小さな成長を、うれしいと思える瞬間がある。
それなら、続けながら様子を見てよいケースです。

「向いてない」と感じることと、「向いていない人である」ことは別です。
悩んでいること自体が、この仕事に真剣に向き合っている証拠でもあります。
まず休む・相談した方がよいケース
朝起きると涙が出る。動悸がする。職場のことを考えると吐き気がする。子どもに優しくしたいのにできない日が続き、「保育士なんて二度とやりたくない」という気持ちが消えない。
そんなときは、向き不向きの問題ではなく、心と体が限界に近づいているサインかもしれません。判断より先に、休むことを優先してください。
この状態で出した結論は、本心とは限りません。休んで、信頼できる人や相談窓口に話してからでも遅くありません。
退職・転職を具体的に考えてよいケース
休んでも、環境を変える以外の道が見えない。職場に相談できる人がいない、相談しても変わらなかった。どの園でも苦痛だと感じる状態が、休んだあとも続いている。
そんなときは、退職や転職を具体的な選択肢として考える段階です。
辞めることは逃げではありません。保育士を続けるために今の園を離れる選択も、保育から一度離れる選択もあります。
心身の限界で、自分から退職を伝える余力すらない場合は、心身の限界で退職手続きを進められないときの選択肢も知っておいてください。
向いてないと思った私が13年続けられた理由
正直に書くと、私は最初、本当に向いていない部分が多い保育士でした。それでも経験を重ねるうちに、5〜6年目には「向いてない」と思うことがほぼなくなりました。
「向いてない」と感じていた私が、どのように変わっていったのかを時系列でまとめました。

向いてない気持ちは、経験と環境で変わることがあります。
新卒1か月で辞めた原因は、自分ではなく環境だった

新卒で入った幼稚園を、私は入職から1か月で辞めました。園長から毎日怒鳴られ、パニック障害になったのが直接の理由です(個人の体験です)。当時は「仕事が続かない自分は、社会人にすら向いていない」とまで思い込んでいました。
今振り返ると、あのとき辞めたのは私が弱かったからではありません。心身に不調が出てもおかしくない環境にいたから、「向いてない」と感じていただけでした。能力と環境を切り分けて考えることが、当時の私にはできていませんでした。
そのときの経緯は、園長のパワハラで新卒1か月で辞めたときの体験談に詳しく書いています。
「笑顔が嘘くさい」と言われても、この仕事がしたかった

保育士2年目の頃、先輩に言われた言葉があります。
「笑顔が嘘くさい。楽しくないなら、この仕事やめれば?」
今でも鮮明に覚えています。
言われた瞬間、反論できませんでした。自覚があったからです。当時の私は、職場の雰囲気に合わせて笑顔を作っていました。子どもに向けた笑顔ではなく、その場をやり過ごすための笑顔だったと思います。
でも今思うと、作り笑顔になっていた原因は「向いてない」からではありませんでした。
当時は、まだ話したことのない保護者も多く、何を話せばいいのか分からない毎日でした。さらに、「笑顔が嘘くさい」と言ったその先輩から何度も厳しく指摘され、「また何か言われるかもしれない」と常に気を張っていました。
今思えば、他の先生まで私を見ていたわけではなかったと思います。でも当時の私は、みんなに見られているような気がして、ずっと緊張していました。
そうした緊張やプレッシャーの中では、誰でも笑顔は不自然になります。
あの頃の私は、「向いてない」のではなく、心に余裕がなかっただけだったのだと思います。
それでも私は、何と言われようがこの仕事がしたいと思っていました。半分は自分に言い聞かせていたのかもしれません。それでも諦めずに続けたことが、このあとの変化につながりました。
5〜6年目には「向いてない」と思わなくなった

学生時代の実習では、子どもの前で振り切れない自分に「高い壁」を感じていました。就職してからも、しばらくは自信のない日が続きました。
変わったきっかけは、特別な才能ではなく、経験の積み重ねです。
「あ、前もこういうケガの対応をした」
「前もこの遊びをやって盛り上がった」
似た場面の経験を思い出して動けることが、少しずつ増えていきました。子どもの気持ちの動きが読めるようになり、保護者との距離感も掴めてくる。できないことがひとつ減るたびに、保育が少しずつ楽しくなっていきました。
そして5〜6年目になる頃には、「向いてない」と思うことはほぼなくなっていました。
向いている人だったから続いたのではありません。経験によって対応できる場面が増え、自分への評価が変わったんです。今、臨機応変に動けなくて悩んでいても、経験によって変わっていく可能性は十分あります。
それでも、子どもにイライラすることはある

「向いてない」と思わなくなったことと、イライラしなくなったことは別です。
今でも、個性が強い子や特性のある子に対して、うまく関われないと感じることがあります。他の先生がその子を笑顔にしているのを見て、経験年数があるのにできない自分が恥ずかしくなる。イライラしたことへの自己嫌悪も続く。これは10年以上経っても、完全になくなることはありませんでした(個人の体験です)。
何をやっても響かず、泣かれ続ける日もあります。いつもかわいがっている子でも、それはさすがにイライラします。
ただ、そのたびに「向いてない」で終わりにするのではなく、「なぜイライラしているのか」を考えるようになりました。
疲れているのか、その子の行動の背景が読めていないのか。
原因がわかると、対処が変わります。
どうしても無理だったときは、別の保育士に代わってもらったこともあります。それも私にとって大切な対処のひとつでした。
13年やってもイライラはします。でも、それはもう「向いてない証拠」ではないと知っています。
保育士に向いてないと感じたときの対処法
対処は「休む→整理する→変える」の順で考えます。「向いてない」と感じたときは、いきなり結論を出すのではなく、この順番で考えると整理しやすくなります。

まず休んで、心と体を立て直す

どの対処を選ぶにも、疲れたままでは考えがまとまりません。有休や連休で、物理的に保育から離れる時間を作れると安心です。
休んでも気持ちが戻らない、体の不調が続く場合は、我慢せず医療機関に相談してください。
休むことは、対処の中でいちばん優先度が高い行動です。
苦手な場面を具体化して、経験に変える

「保育士に向いてない」のままでは、対処のしようがありません。
「行事の進行で頭が真っ白になる」「特定の子への関わり方が分からない」まで具体化すると、動けるようになります。
具体化できたら、先輩に「ああいった場面で、どう動いていますか」と聞いてみる方法があります。同じ場面での動き方をいくつか知るだけで、次から迷いにくくなります。
子どもにイライラしたときは、少し間を置いて
「眠いのかな」
「言葉にできなくて困っているのかな」
と背景を想像すると、見方が変わることがあります。自分だけで対応を続けるのが難しいときは、無理に抱え込まず、ほかの職員に一度交代を頼むことも必要です。
保育士を続けたいなら担当・働き方・園を変える
自分を変えるより、環境を変える方が早いことがあります。

私も新卒で辞めたあと、託児所のアルバイトから再スタートしました。責任の範囲が変わっただけで、保育との向き合い方はずいぶん楽になりました。その後、認可保育園に就職して約10年続いています。働き方を変えて立て直すのは、実際に機能する方法です。
正社員の責任や仕事量が今の体力と合っていないなら、パートや派遣という選択肢もあります。園の方針が合わないなら、方針の違う園を探す道もあります。消耗の原因が人間関係にある場合は、園を変える前に保育士の人間関係に疲れたときの改善策と逃げ方で整理してみてください。
自分だけで園を探すのが難しい場合は、保育士専門の転職サービスに相談する方法もあります。
転職を迷っている段階でも利用できるサービスが多く、希望する働き方や職場の雰囲気を相談しながら求人を探せます。
保育士向け転職サービスの違いや選び方は、悩み別に比較した記事で詳しくまとめています。
保育士以外の仕事も選択肢に入れる

どの園でも同じようにつらいと感じるなら、保育園の外に目を向けても大丈夫です。
保育士の資格や経験は、療育施設、学童保育、児童館、院内保育、企業内保育、ベビーシッターなどでも活かせます。子どもと関わる仕事から完全に離れて、事務や接客などの道を選ぶ人もいます。
そして、一度保育から離れても、戻ることはできます。実際に私の周りにも、ブランクを経て復帰した保育士はたくさんいます。不安な場合は、ブランク6年から保育士に復帰できた体験談を読んでみてください。「今辞めたら二度と戻れない」という心配は、手放して大丈夫です。
保育士に向いてない悩みのよくある質問
保育士の向き不向きについて、よくある質問にお答えします。
子どもにイライラする私は保育士に向いていませんか?
感情そのものより、そのあとの言葉や態度、自分で切り替えられるかどうかで考えてみてください。イライラしても、あとで冷静に振り返られているなら、向き不向きの問題とは言えません。
強い言葉や態度に出てしまう、子どもへの影響が続く、切り替えられない状態が毎日続く場合は、適性を考える前に、休む・相談する・交代を頼む対応が必要です。
学生の実習でうまく動けません。保育士にならない方がいいですか?
実習で動けないだけでは、判断できません。実習は、保育という仕事の一側面しか見えていない段階です。
私も実習中、子ども同士のトラブルを無意識に避けていると指摘されたことがありますが、動き方は意識と経験で変わりました。資格を取ったあと、保育園以外の職場を選ぶ道もあります。
HSPや繊細な性格は保育士に向いていませんか?
必ずしもそうではありません。
繊細な人は、子どもの小さな変化や表情に気づきやすく、保育で強みになる場面もあります。一方で、人間関係や音・刺激の多い環境に疲れやすい人もいます。
大切なのは「HSPだから向いている・向いていない」と決めることではなく、自分に合った環境や働き方を選ぶことです。
5年目ですが、向いてないと感じるのはおかしいですか?
おかしくありません。3〜5年目になると、園によってはリーダーや後輩指導を任されるようになり、これまでとは違う難しさを感じることがあります。
私自身、「向いてない」と思わなくなったのは5〜6年目からでした。経験年数によって、悩みの中身は変わっていきます。
パートなら続けられそうと考えるのは甘えですか?
甘えではありません。責任の範囲や勤務時間を変えて保育を続けるのは、現実的な選択肢のひとつです。
私も託児所のアルバイトから再スタートし、働き方を変えたことで、もう一度保育の仕事と向き合えるようになりました。
まとめ:向いてない=辞めるとは限らない
向いてないと感じる原因は、経験不足・疲労・職場とのミスマッチ・仕事そのものが合わない、の4つに分かれます。そして、その多くは適性ではなく、状態や環境の問題です。
私は最初、本当に向いていない部分の多い保育士でした。それでも経験を重ねるうちに引き出しが増え、5〜6年目には「向いてない」と思わなくなりました。向いてないという感覚は、固定されたものではなく、経験で変わっていきます。
そして、今の園以外にどんな選択肢があるかを知るだけでも、「ここしかない」という思い込みが少しゆるみます。
転職サイトへの登録は無料で、登録したからといってすぐに転職を決める必要はありません。まずはどんな働き方や職場があるのかを知るだけでも、気持ちを整理しやすくなります。
どのサービスが自分に合うか迷ったら、悩み別の保育士転職サイトの選び方と比較を参考にしてみてください。
向いてないと思う日があっても、それだけで保育士失格にはなりません。あなたが自分を守りながら保育と関わり続けられる形は、きっとひとつではありません。

