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バレる危険は!?保育士の退職理由で嘘をついてでも円満にやめる方法

バレる危険は!?保育士の退職理由嘘をついてでも円満にやめる方法

保育園を退職する理由は一人ひとり様々だと思います。

【引っ越し】【結婚】【妊娠】など、最初から円満に退職できる理由であれば嘘をつく必要なんてないのですが、保育業界は闇が深い部分もあります。

言いにくい退職理由の場合、嘘をつくことを考える人も多いと思いますが、果たしてそれはありなのか!?

結論から言うと、退職理由によっては嘘をつくのはありです。

なぜなら退職を申し出たあと短くても2週間、長ければ半年以上その職場で働かなくてはならず、理由によっては気まずい思いをする可能性があるからです。

できることなら円満退職したいですよね。

でも、良かれと思ってついた嘘がばれていたというパターンも目の当たりにしたことがあるので注意が必要!

円満に退職するためにどのようにすればよいか、自身の退職時や、同僚がやめていくのを見送った経験から事例を交えてお伝えします。

目次

退職理由を伝えるのは義務?

そもそもやめる際に退職理由を必ず正確に伝えなくてはならないものなのでしょうか?

答えはNO。義務ではないのでその必要はないです。

退職理由に関する法律等はないのが事実。

どうしても言いたくない事情がある場合は「一身上の都合で…」と答えるだけで何も問題はありません。

ですが、退職意思を伝えると「なにかあった?」「なんで?」と聞かれてしまいがちです。

理由を伝えることで納得してくれるのであれば、なにかひとつ答えられることを用意しておくといいですね。

というのも、退職したいと伝えた後も少しの間は働かなければならないからです。

円満退職するために、嘘をつくのはOK。では実際にどのように伝えたらよいのかを説明していきます。

体調不良で退職したい場合

まずは身体的な体調不良です。

保育士をしていると、よく膝や腰を痛めてしまう人がいます。職業病ともいわれますが、乳児を担当すると常に抱っこやおんぶ、床に座って目線を合わせながらかかわるので、他の職業よりも立つ・座るの動作が多いため負担がかかるからです。

実際私も正座をして子どもを膝に座らせる、赤ちゃんを抱っこしたまましゃがんだり立ったりの連続で、膝の骨膜炎と診断された経験があります。

体に不調をきたしているときは無理をせず正直に伝えましょう。

いきなり退職を申し出るよりも、つらいなと感じ始めたころに相談をしておくのがおすすめです。場合によってはクラス配置を変更してもらえたり、ほかの保育士がつらい動作をしなくて済むようカバーしてくれる可能性もあります。

なにより、前もって相談をしておいたことで、いざ退職を申し出たときに受け入れてもらいやすくなるからです。

伝え方の例
  • 肩こりが原因で頭痛がするようになってしまい、このまま業務を続けることが難しい
  • 腰(ひざ)が痛むようになり、抱っこやおんぶをするのがつらいので続けられない
  • 体力的にきつく、私生活にも影響してしまっている

ほかにはやはりメンタル面で体調を崩してしまう保育士が多いと感じます。

新人時代はとくに、ほかの保育士たちが見ている中で子どもの前で歌う・踊る・お話をするというだけでもかなりの緊張ものです。

それをする仕事だとわかっていて保育士になったんじゃないの?って思いますが、実際にやってみるのは想像よりも大変なんです。

行事の司会などでダメ出しをされたら、自信をなくしてトラウマになってしまう人もいます。

伝え方の例
  • 行事前など気持ちが憂鬱になるようになった。自分には向いていないので退職したい。
  • 仕事のことを考えると胃が痛むようになってしまったので一度リセットしてやり直したい。

人間関係の悩みで退職する場合

過去に保育士として就職した者が退職した理由のグラフ
厚生労働省 保育士の現状と主な取組より

厚生労働省によると、保育士という職業は人間関係で悩んで退職する人の割合が1番多いです。

私も過去、パニック障害になった経験があります。

人間関係での悩みは、その相手が誰なのかによって嘘をつくべきかは変わってきます。

  • 園長との関係での悩み→嘘をついていい
  • 主任との関係での悩み→嘘をついていい
  • 同僚との関係での悩み→嘘をつかなくていい

私の中ではこんな感じでイメージしていますが、それぞれの性格や上司同士の仲の良さがありますからその点も考慮してみてください。

園長との関係の場合

園長との関係で悩んだ場合、その本人に事実を伝えるのはとても勇気のいること。

もしも運営している法人が園長と血縁関係ではなくてただの雇われ園長だった場合や、職員みんなが嫌な思いをしていて協力できる場合は、運営側に話すことで園長が退職や異動に追い込まれる可能性もゼロではないです。

最近では、園長からのパワハラが原因で職員が全員一気に退職した事例がありましたね。

ただ、いくら園長や運営側に対する意思表示とはいえ、突然先生たちがいなくなって行き場を失ってしまう子どもたちが出ることを考えると、全員が一気に退職するのはいい例ではないですよね…。

また、面倒なことも多いと思いますので、周りを巻き込んだりせずに嘘をついてサクッとやめてしまうことをおすすめします。

伝え方の例
  • ほかの保育園でも働いてみたいので退職したい
  • 保育士じゃない職種も経験したい
  • 夫と相談して、少しゆったりと生活しようということになったので退職したい
  • 今は子育てに専念したいと思い、退職したいと思っている

主任との関係の場合

主任と馬が合わない、関係が悪くて退職したい場合、園長には本当の理由を伝えたいですよね。

ここで気を付けたいのが、園長と主任の仲はどうなのかというところ。

もし仲がいい場合、あなたが主任との関係を園長に正直に話しても味方になってくれない可能性もあります。

「口外しないで」と伝えても、相手も人間ですからね…。

“100%絶対”ということはないと思ったほうがいいかもしれません。

もう少しだけ我慢をして、サクッと退職するのがおすすめです。

伝え方の例は、園長の時と同じ感じでいいと思います。

同僚との関係の場合

同僚との関係での悩みは、先輩からの厳しい指導や、それが行き過ぎていじめやパワハラされたことが理由になってくるかと思います。

これは園長・主任が信頼できるなら、正直に理由を話してOKです!

あなたが今同僚からいじめられていたり、パワハラを受けて退職しようと考えているのであれば、どんな理由を伝えようかと悩んでいる時間はありません!正直に理由を伝えて即退職と転職の準備に入りましょう。

いじめ・パワハラをする人、見て見ぬふりをする同僚、そんなことにも気づかない上司の働く園に未来などありません。

そんな職場はさっさとやめて、あなたの良さを活かせる園に転職しましょう!

伝え方の例
  • 同じクラスの先生との関係が良くなく、毎日つらいので退職したい。

低賃金・残業が多いなど労働条件が理由で退職したい場合

労働条件だけが満足できなくてやめたい場合は、嘘をつく必要はありません。

なぜかというと、正直に伝えることで条件を改善してくれる可能性があるからです。

園長に“やめてほしくない!”と思ってもらえれば、昇給・昇格してもらえたり残業時間が減るかもしれません。

実際にあった話なのですが、年度末までの契約で働いていた後輩は、「なぜ仕事内容がほとんど変わらないのに自分は正職員ではないのか?また来年も臨時職員として1年ごとの更新なら違う職場を探します。」と園長に直談判。

結果、その同期たちも含め、正職員になれたという例もありました。

このように、もっといい条件で働きたくて退職を申し出る場合、その園にほかの不満がないのであれば正直に理由を伝えるのがおすすめ。

ただ気を付けなくてはならない点もあります。

労働条件の改善を要求する場合は、自分の働きぶりを振り返ってみたうえで、上から発言の交渉をするのは気を付けましょう。

口の軽い園長だと、同僚みんなに知れ渡り、その後の人間関係が危うくなる危険性があります。

前述した後輩の事例では、正職員にはなれたものの、先輩方の耳にもその話が入ってしまい「えっそこまで仕事ができるわけでもないのにそんなに生意気なこと言ったんだ~」と陰口を言うお局様もいました。(女だらけの職場は本当に怖いです)

伝え方の例
  • 残業が多くて家族との時間をとるのが難しい
  • 仕事量が多いのに給料が低くて生活が苦しい
  • いろいろな経験を積んでキャリアアップしたい

保育理念・方針や園の環境に違和感があり退職したい場合

保育理念・方針はホームページなどに掲載しているところが多いです。

【明るく元気な子を育む】なんてよく見ますが、じゃあ具体的にどんな保育をしているのかって実際に働いてみないとわからないものです。

就職してみたら、キャラクターものは一切禁止でアン〇ンマンの歌を口ずさむのもNGだった、カリキュラムをこなすために、子どもたちが自由に遊ぶ時間はほとんどなく、思っていた保育ができなかったなんてこともあるかもしれません。

また、環境に関しても、その園の子どもの人数(定員数)があると思います。

大人数でも担任として子どもたちの前に立ち保護者の相手も上手にできる人もいれば、少人数でのんびり穏やかに過ごすのが合っている人もいます。

そんな理由で退職を希望する場合、正直に理由を伝えるのがいいかと思います。

ただ、園長も職員の中にも、信念をもって保育している人がいますので、伝え方は要注意!

否定するような言い方はしないようにしましょう。

伝え方の例
  • 自分のスキルアップのために、ほかの保育園でも働いてみたい
  • もっと少人数(大人数)の園で働いてみたい

おすすめできない嘘の例

その場限りだからと簡単に嘘をついてやめるのは簡単ですが、保育業界は意外と狭いです。

園長同士のつながりがあったり、その地域の保育園が集う行事がある可能性も。また、学生時代の同級生がどこの園に勤めているかを知っている人もいます。

なので、ついてもOKな嘘と、バレると困る嘘があるんです。

やめたほうがいい嘘の例
  • 親の介護が必要で、しばらく働けなくなった
  • 遠方の実家に帰る・または夫の転勤で引っ越すことになった
  • 違う職業を経験したい

以上のような嘘をつくと、退職後すぐに違う保育園に転職して働いていた場合、バレる可能性もありますし、転職先の上司に知られた場合めんどくさいことになるかもしれません。

実際に、バレていた例を見たこともあります。

同じクラスを受け持っていた後輩が、明らかに人間関係に嫌気がさしていたのはわかっていましたが、「引っ越すことになったので通うのが難しくなりやめることにしました。」と伝えてきました。

実家から通っていたようで、どうやら両親が引っ越すからついていくことにしたそうなのです。

私はすぐに嘘だなとわかりました(笑)どうしても働きたい職場なら一人暮らしをすればいいだけですものね。

嘘だとわかったからと言って私はとくに深く聞いたりはしませんでしたが、新年度になってめちゃくちゃ近所の保育園に転職していたことが発覚し、園長の耳にも入っていました。

その人自身はバレても何も気にしない・やめられればそれでいいという感じだったのでしょうが、小心者の私にはまねできないな~と感じました。

バレても全然いい!という人は気にする必要はないですが、周りにどう思われるかと気になる人は、引っ越しや異業種への転職などは理由にしないほうがいいです。

円満に退職するためにはどうすればいい?

ここまで、退職したい理由別におすすめの方法と、やめたほうがいい例を書いてきました。

すんなりと退職するためには嘘も方便ですが、円満にやめるにはなるべくなら本心を伝えるのがいいです。

短い期間であっても一緒に働いてきた人たちに対して、嘘をつくという行為は避け、誠意を見せたいですよね。

また、円満な退職には理由ももちろん大事ですが、同じくらい【やめる時期】も大事です。

1番円満にやめられるのはやはり数か月前には意思を伝えて、年度末で退職をすること。

園側は、新年度からの職員を募集するために前もって求人を出したりなどの準備ができますし、クラス担任をしていても途中で投げ出すといったこともないので、保護者からのクレームもなく済みます。

子どもたちも、途中で突然先生がいなくなると不安になる子もいますからね。

円満退職ができれば、どこかお店で元同僚に会った時も堂々と挨拶できますし、やめた後も行事に顔を出して子どもたちの成長に触れることができます。

そのためにも、やめる時期で迷惑をかけないことと、明らかにバレバレな嘘をつくのは避けたほうがいいですね。

ちなみに年度末での退職が、転職活動の際にもネガティブなイメージを与えずに済むのでおすすめです。

嘘の退職理由を伝えるのは場合によってはOK|まとめ

退職時に嘘をついてもいい理由や伝え方、おすすめしない例を書いてきましたが、そもそも細かい理由を伝える義務はないので、うまくかわせる方は「一身上の都合です」と堂々と答えましょう!

それでも詳しく話さなくてはならないときがあります。

そんな時は相手との関係を見ながら、【退職意思を伝えたあと実際にやめる日まで気まずくならずに済むような理由】を伝えましょう。

体調不良(体・メンタル)嘘はつかない
人間関係嘘をついてOK(相手による)
労働条件嘘はつかない
保育理念・方針嘘はつかない

伝え方の例ですが、当てはまるものがあれば自分の言葉に変え、伝える参考にしてみてください。

伝え方の例 一覧
  • 肩こりが原因で頭痛がするようになってしまい、このまま業務を続けることが難しい
  • 腰(ひざ)が痛むようになり、抱っこやおんぶをするのがつらいので続けられない
  • 体力的にきつく、私生活にも影響してしまっている
  • 行事前など気持ちが憂鬱になるようになった。自分には向いていないので退職したい。
  • 仕事のことを考えると胃が痛むようになってしまったので、一度リセットしてやり直したい。
  • 自分のスキルアップのために、ほかの保育園でも働いてみたいので退職したい
  • 保育士じゃない職種も経験したい
  • 夫と相談して、少しゆったりと生活しようということになったので退職したい
  • 今は子育てに専念したいので、退職したいと思っている
  • 同じクラスの先生との関係が良くなく、毎日つらいので退職したい
  • 残業が多くて家族との時間をとるのが難しい
  • 仕事量が多いのに給料が低くて生活が苦しい
  • いろいろな経験を積んでキャリアアップしたい
  • もっと少人数(大人数)の園で働いてみたい

やめたほうがいい嘘の例もあります。

ただ、退職後にどこかでバッタリ出くわして気まずい思いをしてもかまわないのであれば、考慮しなくて大丈夫です。

やめたほうがいい嘘の例
  • 親の介護が必要で、しばらく働けなくなった
  • 遠方の実家に帰る・または夫の転勤で引っ越すことになった
  • 違う職業を経験したい

同じ地域の保育業界は意外と狭かったりします。

元同僚が、転職先に知り合いがいたりして、いろいろと噂話をされてしまうこともありますので、下手な嘘をつくのは避けたほうがよさそうです。

また、一番円満に退職するためには、やはり正直に誠実に!そしてやめる時期で迷惑をかけないように気を付けましょう。

今は保育士不足といわれる時代。突然やめられてしまうとそのしわ寄せは最終的に子どもたちにいってしまいます。

年度末に退職することで、保護者からの問い合わせもなく子どもも不安にならない、また、余裕をもって求人を出したり、ほかの職員が抜けた穴をカバーする必要もなくなります。

転職活動時も、途中で投げ出す人というネガティブなイメージを持たれずに済むので、自分にとってもうれしいですね。

ぜひ参考にしてみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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