本当は人間関係がつらくて辞めたい。でも、園長にそのまま言うのは気まずい
家庭の事情って言ってもいい?詳しく聞かれたら何て答えればいいんだろう
退職することは決めたのに、園長に何と理由を伝えるか決めきれずにいませんか。
結論からいうと、嘘の退職理由を作ったり、本音を全部話したりする必要はなく、辞めたい理由の中から園に伝える理由を選べばいいのです。
たとえば、
本音:人間関係もしんどいし、仕事量も多くてもう続けたくない
↓
伝える理由:「今の働き方を続けることが難しいと感じ、退職を決めました」
人間関係への不満まで詳しく話さなくても、「働き続けるのが難しい」と感じていること自体は事実です。
一方で、「あの言い方は本当につらかった」「園長には何があったのか知っておいてほしい」と思っているなら、その気持ちまで押し込めなくて大丈夫です。
事実として伝えるのか、あえて伝えずに離れるのか。本音をどこまで話すかも、あなたが選んでいいことです。
私も10年勤めた園を辞めたとき、本音をすべて話したわけではありません。園に何を伝えるかをあらかじめ決めてから、退職の話をしました。
この記事では、人間関係・家庭の事情・待遇など理由別の例文に加えて、詳しく聞かれたときや引き止められたときの返し方も紹介します。
読み終わるころには、あなたが園に何と退職理由を伝えるか、そのあと何と返すかまで決められます。
保育士の退職理由は本音を全部話さなくていい

保育士の退職理由は、本音を全部話さず、実際にある理由の中から園に伝える内容を選んで大丈夫です。
人間関係、給与、仕事量、保育方針への違和感、家庭との両立。いくつもの理由が重なって、「もう続けるのは難しい」と感じることもあります。
穏やかに退職したいなら、伝える理由をひとつに絞ってもかまいません。
反対に、「あのときのことだけは園長に知っておいてほしい」と思うなら、起きたことを事実として伝える方法もあります。
本音を全部話す必要も、全部飲み込む必要もありません。
あなたが退職したあとに後悔しにくい伝え方を考えていきましょう。
本音を言わないことと嘘をつくことは違う

退職理由を聞かれたとき、本音をすべて話さないからといって、別の理由をでっち上げる必要はありません。
たとえば、
本音:人間関係もしんどいし、仕事量も多くてもう続けたくない
という状態なら、
「今の働き方を続けることが難しいと感じ、退職を決めました」
と伝えることもできます。
人間関係への不満を詳しく話していなくても、「今の働き方を続けるのが難しい」と感じていること自体は事実です。
一方で、実際には予定していない引っ越しや介護などを理由として作れば、あとから話を合わせる必要が出てきます。
「全部正直に話す」か「嘘の理由を作る」かの二択ではありません。
事実として言えることの中から、何を園に伝えるかを選ぶ方法があります。
園への不満を伝えるかどうかも自分で選んでいい

園への不満を伝えるかどうかは、自分で決めて大丈夫です。
特定の先輩から強い言い方をされていた。人前で注意されることが続いていた。相談しても改善しなかった。
そんな経験があり、「これだけは園に知っておいてほしい」と思うなら、伝えることもひとつの選択肢です。
その場合も、
「○○先生が嫌いだから辞めます」
と相手を責めるだけではなく、
「人前で強い口調で注意されることが続き、働き続けることが難しいと感じるようになりました」
のように、何があったのかと、それによって自分がどう感じたのかを伝える方法があります。
もちろん、もう関わりたくないから詳しく話さずに辞めるのもありです。
言わずに離れる方が楽な人もいれば、伝えた方が気持ちに区切りをつけやすい人もいます。
どちらを選んでも、自分の気持ちを否定する必要はありません。
退職理由はひとつ決めておくと話がぶれにくい

園に伝える内容を決めたら、退職理由はできるだけシンプルにしておくと話しやすくなります。
たとえば最初は「家庭との両立が難しい」と話していたのに、途中から「人間関係もつらくて」「給料にも不満があって」と次々に理由を足していくと、自分でも何を伝えたいのか整理しにくくなります。
緊張している場面なら、なおさらです。
だから、最初に何を理由として伝えるかを決め、その理由について聞かれたらどう答えるかまで準備しておく。
もし園に伝えておきたい出来事があるなら、それも「退職理由とは別に、ここまでは話す」と先に決めておくと安心です。
何もかも隠す必要も、何もかも話す必要もありません。
あなたが納得して退職できる範囲を、自分で決めていいのです。
保育士の退職理由の伝え方|角が立ちにくい例文

保育士の退職理由は、短い言葉をそのまま暗記するより、自分に本当に起きていることを少し足して伝える方が自然です。
ここでは理由別に、まず伝えやすい「骨組み」を紹介します。
実際に話すときは、図解の流れを参考にしながら、自分に当てはまる事情を1〜2個足してみてください。
後半では、私が10年勤めた園を辞めるときに実際にどんなふうに退職理由を話したのかも、当時の言葉に近い形で紹介します。
人間関係・園長・保育観が退職理由のとき

人間関係や園の保育への違和感が退職理由でも、どこまで園に伝えるかは自分で決めて大丈夫です。
人間関係で傷ついて辞めるなら、「ずっと我慢してきたのに、最後まで私だけ何も言えずに辞めるの?」と思うこともありますよね。
そんな気持ちまで押し込めて、無理にきれいな退職理由へ言い換える必要はありません。
人間関係の詳しい事情は伝えずに辞めたい場合
本音
特定の先輩との関係がつらく、これ以上一緒に働くのがしんどい
↓
まず伝える言葉
「職場の人間関係で負担を感じることが続き、退職を決めました」
+自分の事情を1〜2個足すなら
負担を感じ始めた時期/これまで自分なりに続けようとしてきたこと/今後どうしたいか
詳しい出来事までは話したくないけれど、「人間関係が負担になっていた」という事実は伝えたい人に使いやすい形です。
起きたことを園に伝えて辞めたい場合
園に伝えたいこと
先輩から人前で強い口調で注意されることが続き、つらかった
↓
事実として伝える例
「人前で強い口調で注意されることが続き、精神的に負担を感じていました。それも退職を決めた理由の一つです」
+必要なら伝えること
いつ頃から続いていたか/どんな場面だったか/仕事にどんな影響が出ていたか
何も言わずに離れるのか、起きたことだけは伝えて辞めるのか。
どちらを選んでもかまいません。
給与・仕事量・勤務時間が退職理由のとき

給与や仕事量への不満も、無理に「もっと成長したい」など別の理由へ変えなくて大丈夫です。
ただ、「給料が安いから辞めます」「仕事が多すぎます」だけでは、相手を責めるように聞こえることがあります。
自分が今後どんな働き方をしたいのかまで加えると伝えやすくなります。
例文
本音
仕事量に対して給与が見合わない。残業も多く、この働き方を続けるのは難しい
↓
まず伝える言葉
「今後の生活や働き方を考え、勤務条件を見直したいと思い退職を決めました」
+自分の事情を1〜2個足すなら
残業や持ち帰り仕事の状況/勤務時間/収入面で見直したいこと/今後希望する働き方
「待遇に不満があります」とすべてをぶつけなくても、自分の生活と今の条件が合わなくなっていることを伝える方法があります。
体調や心身の負担が退職理由のとき

体調面が理由なら、無理に元気そうな退職理由へ置き換える必要はありません。
一方で、自分が話したくないことまで詳しく説明しなくてもかまいません。
例文
本音
仕事を続けることで体調への負担が大きくなっている
↓
まず伝える言葉
「体調面を考え、今の働き方を続けるのは難しいと判断して退職を決めました」
+自分の事情を1〜2個足すなら
いつ頃から負担を感じているか/休んでも回復しにくいこと/今後は体調を優先したいこと
診断名などまで話すかどうかは、自分がどこまで伝えたいかを整理しておきましょう。
年度途中で辞めるときの退職理由

年度途中で辞めるときも、特別な退職理由を作る必要はなく、お詫びと退職理由を分けて伝えれば大丈夫です。
年度途中の退職では、「この時期に辞めて大丈夫かな」と申し訳なくなることもありますよね。
例文
本音
年度末まで続けたい気持ちはあったが、今の状態ではそこまで続けるのが難しい
↓
まず伝える言葉
「年度途中で申し訳ありませんが、今の状態で勤務を続けることが難しく、退職を決めました」
+自分の事情を1〜2個足すなら
どのくらい悩んできたか/年度末まで続けることも考えたこと/現在困っていること
申し訳ない気持ちがあっても、だから本当ではない理由を作らなければならないわけではありません。
保育士の退職理由を「家庭の事情」で伝えるときの考え方

「家庭の事情」で退職理由を伝えるなら、何が両立しにくいのかと、どこまで園に話すのかを先に決めておくと安心です。
「家庭の事情」は、保育士が退職理由を伝えるときにも使いやすい言葉です。
ただし、「家庭の事情です」だけで終えると、園長から「具体的には?」「勤務時間を変えれば続けられない?」と聞かれることもあります。
詳しい事情をすべて話す必要はありません。自分が実際に困っていることの中から、園に伝える範囲を決めておきましょう。
保育士は家庭と仕事の予定を合わせにくいこともある

保育士の仕事は、予定外の仕事が重なると、勤務表どおりの時間に帰れるとは限らず、家庭の予定を合わせにくくなることがあります。
行事前の残業や持ち帰り仕事、終わる時間が読めない会議、急なシフト変更などが重なる日もあります。
子育て中でなくても、家族との時間や自分の生活との両立が難しくなる場合も。
「家庭の事情」と伝えるなら、こうした実際に負担になっていることの中から、自分に当てはまるものを整理しておくと、聞き返されたときにも答えやすくなります。
後ほど、私が10年勤めた園を辞めるときに、家庭との両立について実際にどこまで話したのかも紹介します。
家庭の事情はどこまで話すか先に決めておく

家庭の事情は、「ここまでは話す」「ここから先は詳しく話さない」と先に範囲を決めておくと、聞き返されても答えやすくなります。
家庭の事情を伝えると、
「何かあったの?」
「勤務時間を変えたら続けられない?」
「家族に協力してもらうのは難しい?」
と聞かれることも考えられます。
ここまでは伝える
「家族と話し合い、今の働き方を続けるのは難しいと判断しました」
それ以上は詳しく話さない
「家庭内のことなので詳しくは控えますが、退職することは家族で決めています」
大切なのは、園長が納得するまで家庭の事情を細かく説明することではありません。
私が保育士の退職理由で本音を全部言わなかった体験

私は10年勤めた園を辞めるとき、仕事と育児の両立を退職理由として伝え、保育への違和感は話しませんでした。
当時は仕事と育児の両立が難しくなっていた一方で、親になったことで園の保育に疑問を感じることも増えていました。
短い例文をそのまま伝えたのではなく、何に困っているのか、夫とどんなふうに話し合ってきたのか、そのうえで退職を決めたことまで話しました。
本当の退職理由には保育観への違和感もあった

私の本当の退職理由には、仕事と育児の両立だけでなく、園の保育への違和感もありました。
10年働く中で、私自身が親になり、保育を見る目も少しずつ変わりました。
以前なら気にならなかったことに、「自分の子どもが同じようにされたらどう感じるだろう」と考える場面が増え、園の保育に疑問を持つこともありました。
でも、この気持ちは園には伝えませんでした。
これからもそこで働き続ける人たちにとっては、私が「この園の保育は合わない」と話すことで、自分たちの保育まで否定されたように感じるかもしれないと思ったからです。
退職するときに、何を伝えて、何を言わずに離れるかは自分で決めていい。
私はそう考えて、園には仕事と育児の両立について伝えることにしました。
「夫と話し合って家族で決めた」と伝えた

園には、仕事と育児の両立について、夫と話し合って家族で決めたことまで伝えました。
当時は、子どもが体調を崩しても近くに頼れる人がいませんでした。早番・遅番のあるフルタイム勤務で、土曜日に出勤することもありました。
この働き方を始めてから、夫とはその都度「このまま続けられるかな」と話し合っていました。
退職を伝えたときは、だいたい次のような内容を話しています。
「子どもが体調不良でも頼れる人が近くにいないし、早番や遅番のあるフルタイム勤務で、土曜日も出勤するときがあるのは結構大変で。
この働き方を始めてから夫とはその都度話し合ってきたんですけど、いったん仕事を辞めて、子どもとの時間を作ろうと思って退職を決めました」
一言で「家庭との両立が難しいです」と伝えたわけではありません。
何が大変なのか → これまでどう考えてきたのか → そのうえで何を決めたのか
まで話しました。
先ほど紹介した短い例文も、このように自分の事情を足して使うための骨組みです。
園長にも主任にも「家族で決めたなら仕方ない」と言われた

園長にも主任にも「家族で決めたなら仕方ない」というように言われ、強く引き止められませんでした。
私は退職理由を話すとき、「夫と話し合って家族で決めた」ことも意識して伝えました。
自分一人の思いつきで決めたように伝えるより、家族で何度も話し合って出した結論だと分かれば、引き止められにくいのではないかと思っていたからです。
長く勤めた園だったので、引き止められなかったことに少し寂しさもありました。
それでも、「もう少し続けた方がいいのかな」と気持ちが揺れたり、その場で退職を考え直したりせずに済んだのはよかったと思っています。
なお、私は引き止められにくくするために、退職を伝える時期も早めにしていました。
▼退職を伝えるタイミングや、園長への切り出し方に迷っている人向けにまとめています。
仲のいい同期にも「両立が厳しい」で理由を統一した

仲のいい同期にも、退職理由は「仕事と育児の両立が厳しい」で統一し、保育観への違和感は話しませんでした。
仲がよくても、その人はこれからもその園で働いていきます。
そこで私が保育への不満を話せば、「自分たちが続けている保育を悪く言われている」と感じる可能性もあります。
私にとっては本音でも、相手にまで伝える必要があるとは限りません。
本音を言わないことが、必ずしも我慢ではない。言わない方が自分も相手も気持ちよく離れられるなら、それもひとつの選択です。
反対に、先ほど触れたように「これだけは知っておいてほしい」と思うことがあるなら、事実として伝える方法もあります。
大切なのは、円満退職のために自分の気持ちを全部押し殺すことではなく、何を伝えて、何を自分の中に置いていくかを自分で決めることだと思います。
保育士の退職理由で無理に嘘を作らない方がいい理由

無理に嘘の退職理由を作らない方がいいのは、あとから説明を合わせたり、話の食い違いに困ったりすることがあるからです。
退職理由を言いにくいと、引き止められにくそうな理由を作りたくなることもあります。
本音を全部話したくないときは、架空の理由を作るのではなく、実際にある退職理由の中から、園に伝える部分を選ぶ方が話を続けやすくなります。
嘘をつくと周囲にも同じ説明を続ける必要がある

具体的な嘘を作ると、園長だけでなく主任や同僚にも同じ説明を続ける必要が出てきます。
主任や同僚から、
「どうして辞めるの?」
「何かあったの?」
「これからどうするの?」
と聞かれることもあります。
退職すること自体ですでに気を遣う時期に、話のつじつままで考え続けるのは負担になります。
細かいことまで話したくないなら、
「家庭のことなので詳しくは話していなくて」
「今後の働き方を考えて退職することにしたよ」
など、最初から自分が話せる範囲を決めておく方法もあります。
嘘の退職理由はあとから話が食い違いやすい

退職するときには話を合わせられても、その後の生活まで嘘の理由に合わせることはできません。
たとえば、
「遠方へ引っ越すので退職します」
と伝えたあと、近くの園で働き始めれば、以前の職場の人と会ったときに説明しづらくなります。
実際、私の周りにも、遠方へ引っ越すことなどを理由に退職したあと、かなり近くの保育園で働き、以前の同僚と出くわした後輩がいました。
私はあとからその話を聞き、「具体的な理由を作ると、その場だけでは終わらないこともあるんだな」と感じました。
だからといって、本当の退職理由を全部話す必要はありません。
あとから自分を困らせる理由を作らなくても、事実の中から伝える内容を選べば十分です。
保育業界では以前の職場とつながることもある

保育業界では、園を変えても以前の職場とのつながりが分かることがあります。
私の場合、今の職場の面接で以前勤めていた園の話になり、園長同士に面識があることが分かりました。
研修や行事、知り合いの保育士などを通して、あとからつながりが分かることもあります。
だからこそ、「絶対にばれない退職理由」を考えるより、あとから以前の職場の人と会っても困らない範囲で伝えておく方が、自分自身も気持ちが楽です。
退職理由は、相手を納得させるための設定を作るものではありません。
本当の理由がいくつかあるなら、その中から「ここまでは話してもいい」と思えることを選ぶ。それだけでも、十分に退職理由になります。
保育士の退職理由を深掘り・引き止められたときの返し方

退職理由を深掘りされたり引き止められたりしたときは、その場で新しい退職理由を考えるのではなく、最初に決めた理由と自分の意思を思い出すことが大切です。
「園に不満があるの?」「勤務時間を変えたら続けられない?」と聞かれたり、人手不足を理由に引き止められたりすることもあります。
また、予想していなかった提案をされたときは、その場ですぐに返事をしなくてもかまいません。
「少し考えさせてください」と一度持ち帰り、自分の気持ちを整理してから返事をする方法もあります。
焦って断ろうとせず、いったん受け止めてから自分の答えを出して大丈夫です。
「何か園に不満があるの?」と聞かれたとき

「園に不満があるの?」と聞かれても、詳しく話さずに辞めたいなら、最初に伝えた退職理由へ戻せば大丈夫です。
例文
「いろいろ考えましたが、今後の働き方を見直したいという気持ちが一番大きいです。退職することは決めています」
反対に、「このことだけは園に知っておいてほしい」と思っているなら、その場で事実を伝えてもかまいません。
大切なのは、聞かれたからといって全部話すことでも、何も言ってはいけないと思うことでもありません。
どこまで話すかは、自分で決めていいことです。
「勤務時間を変えれば続けられる?」と提案されたとき

勤務条件の変更を提案されたら、その条件で最初に退職を決めた理由が本当に解消するかを考えてから決めましょう。
「早番を減らしたらどう?」
「勤務時間を短くする?」
「正社員ではなく別の働き方にする?」
など、条件を変える提案をされることがあります。
一度持ち帰るとき
「ありがとうございます。一度考えさせてください」
考えたあとも退職の意思が変わらない場合
「よく考えてみたんですが、やはり退職したいという気持ちは変わりません」
私の体験|正社員の提案を受けたとき
私も以前、託児所でアルバイトをしていたとき、退職を伝えて引き止められたことがあります。
新卒で勤めた園を辞めたあと、私は再び親の扶養に入っていました。
当時考えていたのは、そろそろ親の扶養を抜け、自分の収入で生活できる働き方に変えたいということです。
友人との予定や欲しいものを、お金を理由にあきらめずに済むくらいの余裕もほしい。保育士として、担任の仕事も経験してみたい。そんな気持ちがありました。
退職を伝えると、「正社員にならないか」と声をかけてもらいました。
本当にいい人たちがいる職場だったので、ありがたい提案でしたが、詳しく条件を聞いてみると、私がこれから希望していた働き方とは少し違いました。
そこで、声をかけてもらったことへの感謝は伝えながら、もっと安定した環境で働きたいことや、担任も経験してみたいことを、言葉を選びながら正直に伝えました。
最終的には、みんなが背中を押してくれたことを今でも覚えています。
引き止められたときは、提示された新しい条件だけで決めず、最初に退職を決めた理由がその条件で本当に解消するのかを考えてみてください。
「人手不足だから困る」「年度末までいて」と言われたとき

人手不足を理由に引き止められても、退職する意思が変わらないなら、その意思を繰り返して大丈夫です。
保育の仕事では、自分が辞めることで残った先生に負担がかかるのではないかと気になりますよね。
そこに、
「今辞められると困る」
「せめて年度末までいてほしい」
と言われると、申し訳なさから気持ちが揺れることもあります。
例文
「ご迷惑をかけることは分かっていますが、退職することは決めています」
「申し訳ありませんが、○月で退職したいという気持ちは変わっていません」
このように、理由を増やさずに伝えます。
その場で押し切られそうになったら、ここでも一度持ち帰ってかまいません。
落ち着いて考えたあとに「やはり決意は変わりません」と伝える方が、自分にとって話しやすいこともあります。
嫌味を言われたり「もう少し考えて」と言われたとき

嫌味を言われたり考え直すよう求められたりしても、相手を納得させるために新しい退職理由を作る必要はありません。
退職を伝えたときに、
「みんな大変なのに」
「そんな理由で辞めるの?」
「もう少し考えたら?」
と言われる可能性もあります。
そんな言葉を聞くと、「私の退職理由は弱いのかな」と不安になるかもしれません。
でも、相手にとって納得できる理由と、あなたが退職を決める理由は同じでなくて大丈夫です。
考え直すつもりがないなら、
「心配していただいてありがとうございます。ただ、よく考えて決めたことなので、退職の意思は変わりません」
と、理由の説明ではなく決定したことを伝える返し方もできます。
退職理由を伝える目的は、園長に「それなら辞めても仕方ない」と完璧に納得してもらうことではありません。
何を言われても言い返せる理由を作るより、自分が何を伝えて退職するのかを決めておく方が、話はぶれにくくなります。
▼次の職場で大切にしたい条件が見えてきたら、転職サービスを条件別に比較できます。
保育士の退職理由についてよくある質問
保育士が退職理由を伝えるときに迷いやすいことを、本文で触れていない内容を中心にまとめます。
パート保育士の退職理由も正職員と同じ考え方でいいですか?
はい。雇用形態にかかわらず、本音をすべて話す必要はなく、実際にある理由の中から伝える内容を選ぶという考え方は同じです。
勤務時間や家庭との両立など、パートだからこそ伝えやすい事情があるなら、それを理由にしてもかまいません。
大切なのは、正職員らしい理由・パートらしい理由を作ることではなく、自分がなぜ今の働き方を続けるのが難しいと考えたのかを整理しておくことです。
園に伝えた退職理由と、転職面接で話す退職理由は同じでなくてもいいですか?
まったく同じ言葉で話す必要はありません。
今の園には「なぜ退職するのか」を伝えますが、転職面接では、それに加えて次の職場でどんな働き方をしたいのかまで伝えることになります。
たとえば園には「家庭との両立が難しい」と伝え、転職面接では「家庭と両立しながら長く働ける環境を希望している」と、次の働き方につながる形で話すこともできます。
実際とは違う理由を新しく作るのではなく、事実の中から相手に合わせて伝える内容を選ぶと考えると整理しやすいです。
▼転職面接で退職理由をどう伝えるか迷っている人向けに、考え方と例文をまとめています。
同僚や保護者にも退職理由を詳しく話していいですか?
同僚にどこまで退職理由を話すかは、自分で範囲を決めておくと安心です。
私自身も、10年勤めた園を辞めたとき、仲のいい同期にも保育観への違和感までは話さず、「仕事と育児の両立が厳しい」と伝えていました。
一方、保護者には自分の判断で先に退職を伝えない方がいいです。
園によっては、「退職についておたよりを出したあとに伝えてほしい」など、公表する時期や伝え方を決めていることがあります。
保護者へ伝える前に、いつから話してよいのか、退職理由をどこまで伝えるのかを園長や主任に確認しておくと安心です。
まとめ:保育士の退職理由は本音から伝える内容を選べばいい

保育士の退職理由は、嘘を作ったり本音を全部話したりせず、実際にある理由の中から園に伝える内容を選べば大丈夫です。
退職理由を考えるときは、
- 園に何を伝えるか
- 自分の事情をどこまで加えるか
- 詳しく聞かれたらどこまで答えるか
- 引き止められたらどう返すか
まで決めておくと、実際に話す場面でも言葉がぶれにくくなります。
そして、園への不満や傷ついた出来事を伝えるかどうかも、あなたが決めていいことです。
何も言わずに離れた方が気持ちが楽なら、それでもいい。
「これだけは知っておいてほしい」と思うなら、起きたことを事実として伝える方法もあります。
退職理由に正解を探すより、自分が納得してその職場を離れられる伝え方を選ぶことの方が大切です。
今の園を辞めたあと、次の職場を実際に探し始めたい人は、希望する勤務時間や給与、通勤距離などを整理しながら、求人紹介や園への条件確認を相談する方法もあります。
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