保育士・幼稚園教諭として働く中で、いじめやパワハラの被害に遭ってしまったらどうしたらよいのか。
自分がその渦中にいると、どこからがいじめ?これってパワハラなのかな?と判断がつけられないことがあると思います。
私も過去に園長から毎日怒鳴られ、何をやっても否定されてメンタルが壊れてしまった経験があるのです。
仕事ができない自分が悪いんだ…そうやって抱え込むしかできない。
当事者だと、我慢するという選択肢しかないんですよね。
私は毎日怒鳴られるとわかっていても出勤し、最終的にある日突然気持ちがプツッと切れてしまいました。
私がそれを経験したのはまだガラケーの時代。いろいろな情報をすぐに手に入れるのは難しかったのもあり、友達や同期に愚痴るくらいしか方法は思いつきませんでした。
嫌ならやめたらいいという判断はまったくできなかったんです。
でも今の時代は違います!
ハラスメントはどんどん騒がれるようになり、公共の相談機関も昔と比べても圧倒的に増えています。
いじめやパワハラに悩み、心を痛めている人は、すぐにでも誰かに話してください。
一人で抱え込まないでください!
これは過去の自分にも言いたいことです(^-^)
この記事では、無料で相談できる機関をまとめています。
匿名や、SNSで相談できるところもありますので、ぜひ使ってみてくださいね。
保育園・幼稚園でのハラスメントはどこから?
厚生労働省ホームページでは、このように定義されています。
- 優越的な関係を背景とした言動
- 業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの
- 労働者の就業環境が害されるもの
この3点をすべて満たすものをいうそうです。
優越的な関係とは、上司であったり、部下が集団で結託する場合も該当します。
例もいくつも載っていますが、気を付けなければならないのは、指導なのかハラスメントなのかの線引きですね。
保育園・幼稚園の中を想像してみましょう。
まず前提として、子どもたちの命を預かっているという仕事なので、少しの気のゆるみが大事故を招いてしまう恐れもあります。
お散歩中に信号が赤に変わりそうなのに横断させてしまった。子どもが側にいることに気が付かず、ドアを開けてしまった。
赤ちゃんが相手だともっと気を付けなければなりません。
誤飲しそうなものを床に置いてしまった。お昼寝中にタオルが口元を塞いでいたなど。
その時に声を荒げて注意をされたとしても、ハラスメントとは言えない可能性もあるということです。
では、どんな事例だとパワハラにあたるのでしょうか。
- クラス担任は複数いるのに、自分だけに雑用を任される
- 反対に、みんなは忙しくしているのに、自分にだけは仕事をもらえない
- 集団になって無視をしてくる
- 物で叩かれるなどの暴力を受ける
- 何度も子どもたちの前で怒鳴られる
- 人格を否定される
ざっと思い当たるものだけ挙げてみましたが、人間関係の悪い園だとこのご時世でも普通にありえる気がします。
あなたは当てはまるものはありましたか?
遅刻を繰り返す、子どもたちに対する接し方に問題があるなど、自分に非がある場合を除いて必要以上に強く言われたり無視をされるのであれば、それはパワハラかもしれません。
保育士のパワハラ まずは誰かに相談しよう
パワハラを受けているのかもしれないと心当たりがある時は、まずは一人で抱え込まないで誰かに相談しましょう。
公的機関に相談する前には、できるだけ詳しい内容を整理しておくと話がスムーズです。(辛いですが、日記を付けておくのがおすすめです。)
親しい人に話を聞いてもらう
身近な家族・友人・恋人でもいいです。とにかく誰かに話を聞いてもらい、客観的な意見をもらいましょう。
というのも、長いこと被害を受けていると感覚がマヒしてしまい、判断がしにくくなっている可能性があるからです。ずっと我慢をしてきた人はとくに、親しい人に話を聞いてもらうことから始めましょう。
職場の同僚・上司など頼れる人に相談
もしも1人でもあなたの味方になってくれそうな人がいたら、相談をしてみましょう。
この時に気を付けたいことは、パワハラをする人と相談できそうな人の関係性です。
実は裏で相談した話が広まっていたなんて可能性もあるのが女だらけの職場の怖いところ。
本当に信頼して大丈夫な人か、という見極めは冷静にしましょう。
思い切って園長に相談するのもアリだと思います!園内で実際に起きていることは無視できないですからね。
園長からのパワハラの場合は、同じように被害に遭っている保育士たちと一致団結しても良いですし、思い切って運営している法人に相談するのもいいと思います。
相談窓口を利用する
保育士専門ではないものの、職場でのハラスメントやいじめの問題を相談できる窓口があります。
第三者に話を聞いてもらうことで解決に進む可能性もあります。
ここで紹介するすべての機関が無料で利用できますし、匿名で相談できるものもあります。
解雇、雇止め、配置転換、賃金の引下げ、募集・採用、いじめ・嫌がらせ、パワハラなどの悩みに対応してくれる。
面談・電話での相談が可能
受けた行為がハラスメントに該当するかの判断はできないが、匿名での相談が可能で、電話・SNS・メールが使えるので気軽に話を聞いてもらえる。
どんな悩みも聞いてくれる。
電話・FAX・チャット・SNSによる相談に対応
差別や虐待、ハラスメントなど、様々な人権問題について受け付ける相談電話
このブログのお問い合わせから連絡をいただいてもOKです。私は医療関係者ではないので、話を聞くことしかできませんが…
いじめやパワハラを訴えることはできる?
つらく苦しい思いを強いられてきたのなら、その相手にも償ってほしいと思うのは当然のこと。
では実際に訴えることは可能でしょうか?
法律が絡んでくるので、本当にそのように考えるのであればまずは法テラスで相談してみましょう。
法テラスとは、国が設立した法的トラブル解決の総合案内所です。
弁護士に相談するのはお金がかかりますから、まずは法テラスで話を聞いてみましょう。法律に関する事案かどうか自分では判断がつかない場合も無料で相談ができます。
通話料がかかる場合がありますので、そこだけ気を付けましょう。
素人考えですが、訴えるということは裁判を起こすということ。
証拠をそろえたり、何度も裁判所へ足を運ばなくてはなりません。
相手に罪を償わせたい一心で行動を起こすのはかなりのエネルギーが必要です。
つらい記憶がよみがえることも多いはず。
あなたの大切な時間を、パワハラをするようなどうしようもない人間のために使うくらいなら、私は転職をおすすめします。
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あなたに合う職場は必ずどこかにあるはずです。
どうせ同じ時間を過ごすなら、自分の明るい未来のことだけを考え、自分のためにたっぷりと時間を使う方がいいに決まっています!
保育士が受けるパワハラの相談窓口:まとめ
パワハラに該当するかどうかは以下の3つすべてに該当するときです。
- 優越的な関係を背景とした言動
- 業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの
- 労働者の就業環境が害されるもの
上司が部下に対してだけかと思いがちですが、その逆のパターンもありますし、立場などを抜きにしても集団となって嫌がらせを行う場合も該当します。
ただ、業務上必要な指導や注意においては、パワハラには該当しません。
保育士の仕事で考えると、子どもたちを危険な目に遭わせた場合などに強く叱責されても、それは必要な指導であると考えられるのでパワハラにはあたらないということです。
判断をするのが難しい場合もあるので、何があってどのようなことを言われたか、日記を付けておくといいですね。
もしも自分がいじめやパワハラを受けているかもしれないと悩んだときは、すぐに誰かに相談をしましょう。
- 家族・友人・恋人など身近な信頼できる人
- 職場で相談できそうな人(しっかり信頼できる人を見極めましょう)
- 公的機関の相談窓口
公的機関の窓口は今回5つ紹介しました。
どれも無料で相談でき、窓口によっては匿名やSNS・チャットでの相談も可能なので、気軽にできるところが嬉しいですね。
いきすぎたパワハラで精神的に病んでしまうと、その相手への怒りの感情がわき上がり、同じ苦しみを味わわせたいと思ってしまうもの。
私も過去に、パワハラをした園長を許せなかった経験がありますが、訴えるとひとことで言ってもそれは大変なことです。
証拠を集めなくてはならなかったり、弁護士を雇うにも費用はかかります。さらには、お金と時間を掛けても裁判で勝てるかわかりません。
それなら、自分の明るい未来のことだけを考えて、そんな園は退職してしまいましょう。
保育園・幼稚園・こども園はたくさんあります。そしてあなたが持っている熱意や優しさを活かせる園はきっとあるはずです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。