保育園や幼稚園は4月に新クラスがスタートし、3月の年度末で卒園や進級を迎えます。
区切りが年度ごとになっているので、他の職種とは違ってちょっと特殊ですよね。
- 園の方針が自分の保育観とあわない
- サービス残業・持ち帰りの仕事が多すぎる
- 他の保育士とうまくいかず、きつく当たられる
など、いろいろな悩みから退職を希望する人も多いと思いますが、気になるのは【年度途中で退職することはできるの?】ということではないでしょうか?
できるかできないかで言うと、年度途中でも退職できます!
※雇用契約で年度末まで勤務する決まりになっている可能性もあります
ただ、理由によっては転職活動に影響が出ると考えられます。
この記事では、年度途中で退職するときに気を付けたい点や、転職活動にどんな影響があるかを実際に新卒1か月で退職した経験のある私が解説していきます!
年配の園長も多いので「根性が足りない」なんて思われる可能性もありますが、年度途中での退職を前向きに分析すれば、十分アピールするポイントになりますよ。
もちろん一番おすすめなのは【3月の年度末で退職すること】です。
理由としては、一年間働いたことで得られるものが大きいうえに、園側に迷惑をかけずに済むからです。
ただ、メンタル面でつらい思いをしている人は年度の途中であろうと退職するのをおすすめします。
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年度途中での退職は可能
その職場との雇用契約にもよりますが、基本的には2週間前に申し出ることで退職は可能となっています。
ただし場合によっては、1か月前には申し出なくてはならなかったり、年度途中での退職を禁止しているところもあるので確認が必要です!
真面目に働いている人ほど、年度途中で投げ出すなんて!と考えてしまいがちですが、法的には何も問題はありません。
でも保育士ってそんなに簡単に見切りを付けられる仕事ではないんですよね。
年度途中での退職をしづらいと感じる理由
自分が年度途中で退職すると、周りの人に迷惑をかけてしまうと悩んでしまう人が多いです。
それには以下の理由があると考えられます。
子どもたちや保護者に迷惑をかける
クラスの担任になっていると、子どもたちやその保護者との関係も築いている最中。
自分を慕ってくれている子どもが多ければ多いほど、傷つけてしまうのでは?と思ってしまいますよね。
また、保護者としても、信頼していた保育士が年度の途中でやめてしまうのは “他の保育士とうまくいっていないのでは?” “何か園としての問題がある?”と考えてしまうかも。
中には「何でやめるの?」と聞いてくる保護者もいます。
もちろん子どもにも保護者にも退職理由を細かく説明する必要はありません。
もしも園内での人間関係やパワハラが原因だったとしても、そこは濁して当たり障りのない理由を伝えておくのがいいでしょう。
保育士が一人足りなくなってしまう
2週間前の申し出で退職できるとはいえ、それだと運営側も次の人を探すのにあまり猶予がなく、人員不足で迷惑をかけてしまいます。
そうなると、退職意思を告げた後退職日まで働きづらくなる可能性も。
また、保育士が足りていないと、そのしわ寄せは結局子どもたちにいってしまうんですよね…
- 全体を見切れず、子どもの些細な変化やトラブルに気付けない
- 保育士業務がうまくまわらず、ピリピリした空気になる
- 休憩時間を削らなくてはならない可能性も
保育士が忙しくなると注意力散漫などで子どもたちがケガをしてしまうかもしれません。
できることなら余裕をもって1か月前くらいに伝えるのがおすすめです。
なぜなら、次の保育士を採用するために動くことができるからです。
よほどの理由でない限り、年度末での退職が理想
精神的に病んでいる場合以外は、年度末まで働いて退職するのが双方にとって最適だと思います。
私がそう思う理由は以下の5つがあります。
- 1年間働いたという実績になる
- 円満退職しやすい
- 子どもたちや保護者に後ろめたさを感じなくて良い
- 新年度から募集している求人が多い
- じっくりと転職活動ができる
1年あればひととおりの行事も経験できますし、子どもたちや保護者との関係も築けているはず。
その経験はしっかりと次の職場でも活かすことができそうです。
転職活動の際に採用担当の人につっこまれることもないと思います。
ただし、人間関係で悩んでいたりパワハラを受けて辛い思いをしている人は例外です!
一刻も早くその場を離れて正常な職場で働くことをおすすめします。
退職意思はいつ言うのがベスト?
退職意思を伝えるのに一番ベストな時期やタイミングはいつでしょうか。
一番は、大学・短大・専門学校などの養成校に求人を出し始める秋頃がいいかと思います。
ここで言う退職意思とは、年度末でやめるということです。
秋頃に伝えておけば、園側も新卒での求人を出すのに余裕を持てるので、揉めることも少なくなります。
園によりますが、運動会や発表会などが終わって一息つくタイミングで、園長との面談などを設けている場合もあります。
その機会に伝えるもよし、意思が固まっているのなら早めに伝えるもよし。
ギリギリになるよりは断然迷惑をかけずに済みますよ。
転職活動への影響は?
では年度途中で退職してしまった場合、転職活動への影響はないのでしょうか?
残念ですが、影響はあると思った方がいいです。
理由としては、やはり一年も続けられなかった人と見られてしまうんですよね。
求人を出している園はもちろん人手不足が理由ですから、長く勤務してくれそうな人を探していて当たり前。
面接ではきっと年度途中で退職した理由を聞かれるはずです。
ただし、あまり長く続かなかった経験があるからといって、次の職場が見つからないかというとそんなことはありません。
退職理由を聞かれたときに前向きな回答ができれば、熱意は伝わるかもしれませんね。
年度途中での退職は可能だが、転職活動には多少の影響あり|まとめ
年度途中でどうしても仕事を続けられないと考えた時、就業規則によりますが退職することは可能です。
契約時、とくに決められていなければ2週間前の申し出で退職できます。
でもただでさえ保育士不足の世の中です。
少しでも円満に退職したいのであればせめて1~2か月前に退職意思を伝えましょう。
そうすることで、園側も次の人員を確保すべく求人を出すなど、少し余裕が持てます。
辞めたいと考える理由は人それぞれありますが、年度途中での退職は伝えるのも勇気が必要ですよね。
保育士不足になると、忙しさから保育士の空気感がピリピリしてしまい、しわ寄せが子どもたちに行ってしまう恐れが…
他にも、子どもたちや保護者に伝えるのにも気を遣いますし、理由によっては引き留められる可能性もあります。
私個人の考えですが、メンタル面での理由以外の場合は、年度末での退職をおすすめします!
理由はこちらです。
- 1年間働いたという実績になる
- 円満退職しやすい
- 子どもたちや保護者に後ろめたさを感じなくて良い
- 新年度から募集している求人が多い
- じっくりと転職活動ができる
一年働いた実績はとても大きいですし、自信にもつながります。
それに、新年度からの勤務で募集している求人の方が圧倒的に多いはず。
次こそは自分に合った職場を探そう!と考えると、選択肢が多いのはありがたいですよね。
これらの点を踏まえると、年度途中でやめるということはデメリットが多いと感じます。
ですが、前述したように精神面でつらい思いをしている場合は別です!
すぐにでも退職して違う職場を探すべきだと思います。
自分の体はひとつだけ。代わりになるものはないです。心身が健康なら、いつでもやり直しはできますよ!
ぜひ、自分の気持ちを大事に、一番納得できる答えを見つけてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。