「保育士はもう二度とやりたくない。でも、辞めたあと何の仕事をすればいいんだろう」
そう感じているあなたは、保育そのものが嫌なのか、今の園や担任の仕事から離れたいのかを分けて考えてみてください。
保育士を辞めたあとは、異業種への転職、保育園以外で子どもと関わる仕事、別の園や保育補助として働く道も選択肢です。心身に不調があるときは、仕事探しより休養や相談を優先してください。
私は新卒で入った園を約1か月で辞め、「保育士は二度とやりたくない」と思っていました。
退職後の約2か月は働けず、親の扶養に戻って生活費も援助してもらう毎日。
ところが、数か月後には再び保育の現場へ。今は保育士として通算14年目です。
二度とやりたくないと思った保育を、なぜもう一度選んだのか。私が退職後の約1年間に経験したことを、この記事で詳しく紹介します。
ただし、親の援助を受けられた私と、一人暮らしなどで退職後すぐに収入が必要な人とでは事情が違います。 私が保育に戻ったのは、あくまで私自身の選択。
保育の仕事に戻ることだけが答えではありません。
保育士を辞めたあとに選べる仕事を先に知りたいあなたは、異業種・保育園以外の仕事・別の園という3つの選択肢から確認できます。
保育士を二度とやりたくないと思ったら

保育士を二度とやりたくないと思ったときは、保育そのものが嫌なのか、今の園や働き方が合わないのかを分けて考えてみてください。
ただし、眠れない、出勤前に息苦しくなるなどの不調があるときは、仕事の選択よりも休養や相談を優先することが大切です。
今すぐ保育士を続けるか決めなくてもいい

保育士を続けるかどうかは、心身の状態が落ち着いてから考えることもできます。
「もう二度とやりたくない」と思うほど疲れているときに、次の仕事まで一度に決めようとすると、考えることが多くなってしまいます。
退職するかどうかと、次に何の仕事をするかは、別の問題です。
出勤前に息苦しくなる、眠れないなどの不調がある場合は、医療機関への相談や休養も考えてみてください。
仕事のストレスについて相談したいときは、厚生労働省の「こころの耳」でも相談先を探せます。
一方、退職後すぐに収入が必要な人は、仕事を辞める前に収入の見通しを考えておく必要があります。
心身に不調がある場合
休養や医療機関への相談を優先し、今の状態で働き続けられるかを考える。
収入が途切れると生活が難しい場合
働きながら求人を探すなど、収入を確保する方法を考える。
少し考える時間を取れる場合
休養を取りながら、保育を続けるか別の仕事を選ぶか整理する。
私は新卒で入った園を辞めたあと、親の援助を受けながら約2か月働かずに過ごしました。
でも、誰もが同じように休めるわけではありません。
あなたの体調と収入の見通しを踏まえて、今できることから考えてみてください。
▼保育士のストレスが限界に近いと感じている場合は、別の記事でも体調や気持ちの変化について整理しています。
保育そのもの・働き方・担任の仕事を分けて考える

保育士を二度とやりたくないと感じる理由は、保育そのもの・働き方・担任の仕事の3つに分けて考えられます。
例えば、子どもと過ごす時間そのものがつらいなら、保育以外の仕事を探す方法があります。
子どもと関わることは好きでも、長時間勤務や持ち帰り仕事、人間関係が負担なら、別の園や雇用形態を考えることもできるでしょう。
また、保育は好きだけれど、行事の司会やピアノ、活動の計画、保護者対応などが負担という人もいると思います。
その場合は、担任以外の働き方も選択肢です。
もちろん、理由が一つだけとは限りません。人間関係と仕事量の両方がつらいこともあります。
そして、今の気持ちがずっと変わらないとは限りません。
私自身、新卒で辞めたときは担任の仕事をもう一度やりたいとは思えませんでした。
ところが、担任を持たない託児所で8か月働いたあと、もう一度担任の仕事をしてみたいと考えるようになったのです。
これは、保育士に戻るべきだという話ではありません。
何が嫌だったのかを分けて考えることが、あなたに合う次の仕事を探す手がかりになります。
具体的な仕事を先に見たい方は、保育士を辞めたあとの仕事・働き方の3つの選択肢から確認できます。
保育士を辞めた直後の2か月と異業種への応募

私は新卒で入った園を約1か月で辞めたあと、約2か月働けずに過ごしました。その後、保育以外の仕事に応募して不採用になり、倉庫の派遣アルバイトを始めています。
新卒で入った園では、園長から毎日のように怒られていました。子どもやほかの職員の前で大声で叱責されることもあり、恥ずかしさを感じながら、少しずつ自信を失っていったのです。
最初から保育そのものが嫌いだったわけではありません。それでも「人と密接に関わる仕事は向いていない」「保育士という仕事自体が自分には合わない」と思うようになりました。
その後、出勤できなくなり、心療内科でパニック障害と診断されました。診断書と退職届を郵送して退職しています。
※体調に関する記述は個人の体験です。
▼園長から受けた叱責や退職までの出来事は、別の記事で詳しく紹介しています。
退職してすぐに次の目標が見つかったわけではありません。
退職後の約2か月は働けなかった

新卒で入った園を辞めたあと、私は実家に戻りました。
働いていたころは朝早く起きていたのに、退職後は8時ごろに目を覚ます生活。
日中はDVDを見たり漫画を読んだりして、時間を過ごしていました。
友達が誘ってくれれば出かけましたし、長電話をすることもあります。
一緒にいる間は楽しくても、友達と別れて一人になると、また気持ちが沈んでしまう。
同じ春に社会人になった友達は毎日働いているのに、自分は何もしていません。友達の近況を知るたびに、どうしても比べてしまいました。
お金の心配もありました。
親の扶養に戻り、生活費も援助してもらっていたものの、自分のお金が減っていくことへの焦りは消えません。
何より、親に申し訳ないという気持ちがありました。
親は、私が仕事を辞めたことを周囲に話していませんでした。
そのため、知り合いに「仕事は楽しい?」と聞かれても、辞めたとは言えずに話を合わせることも。
当時の私は、「すぐに仕事を辞めた娘のことを知られるのが恥ずかしいんだろうな」と受け取っていました。
ただ、親がどんな気持ちで周囲に話さなかったのか、本当のところは分かりません。
今考えると、私に気を遣ってくれていた可能性もあります。
働かなければという気持ちはあっても、なかなか行動に移せないまま時間が過ぎていきました。
仕事を辞めてからの約2か月は、何かを始めたい気持ちと、動き出せない自分の間で揺れていた時期でした。
※ここで紹介した体調や気持ちの変化は、個人の体験です。
保育以外の仕事に応募したが不採用だった

保育以外の仕事を探そうと、求人のフリーペーパーを見るようになりました。
その中で気になったのが、大手の求人情報会社のスタッフ職です。
未経験でも応募でき、給料は新卒で働いていた保育士の仕事より数万円高い金額が書かれていました。
「正社員登用あり」という一文や、楽しそうに働いているスタッフの写真にもひかれます。
出社時間も早すぎず、何より職場の雰囲気がよさそうに見えたのです。
そこで応募し、面接を受けることになりました。
ただ、新卒で入った園を約1か月で辞めた理由を、どう説明すればいいのか。そこが悩みの種でした。
面接前、母には「母が倒れて前の園を辞めざるを得なかったと話す」と伝えていましたが、実際の面接でもその嘘をついてしまいました。
本当は、園を辞める前に心身の調子を崩し、出勤できなくなっていたのです。
面接が終わったあとも、嘘をついてしまったことが頭から離れませんでした。
しばらくして届いたのは、不採用の通知。
封を開けたときは落ち込むと思っていたのに、少しほっとした自分がいたのです。
仕事をしなければという気持ちはありました。
でも、新しい職場でまた働き始めることへの怖さも、まだ残っていたのだと思います。
保育以外の仕事に応募するところまでは進めたものの、このときは再就職につながりませんでした。
求人フリーペーパーで倉庫の派遣アルバイトを見つけた

その後も仕事を探し、ハローワークにも足を運びました。
担当者から厳しい話をされたこともあります。
今なら、言われた内容はもっともだったと思います。でも、当時は「そんなこと分かっている」と、素直に受け止められませんでした。
そんななか、求人フリーペーパーで見つけたのが倉庫の派遣アルバイトです。
求人に載っていた派遣会社へ、自分で電話をかけました。
すると、近いうちに面談ができるかと聞かれ、翌日に顔合わせをすることに。
面談ではこれまでの仕事について軽く聞かれ、「いつから働ける?」という話もありました。
帰宅後、派遣会社から連絡が入り、数日後から倉庫で働くことが決まったのです。
保育以外の仕事を探して不採用になったあとだったので、働く場所が決まったことは、少し自信につながりました。
こうして私は、保育の仕事とは関係のない倉庫の派遣アルバイトを始めました。
保育士は二度とやりたくないと思った私が保育を選び直すまで

保育士を二度とやりたくないと思っていた私が保育に戻ったのは、最初から復帰を決めていたからではありません。倉庫の派遣アルバイトで少しずつ働くことに慣れ、友人に紹介された託児所で週2〜3回ほど働き始めたことがきっかけです。
託児所では1か月だけのつもりでしたが、結果的に8か月続きました。その後、もう一度担任の仕事をしたいと考えるようになり、私立認可保育園に就職しています。
1か月だけのつもりで託児所に入った

倉庫の派遣アルバイトを始めて、家から出て働くことに少しずつ慣れてきたころ、学生時代の友人から託児所の仕事を紹介されました。
友人の知り合いの託児所が、1か月ほどの間、週2〜3回働ける人を探しているとのこと。
保育の仕事に戻るつもりはなかったものの、「週2〜3回ほど、1か月だけならやってみてもいいかな」という気持ちで引き受けたのです。
ただ、友人には
「でも私なんかが受かるかな?」
と弱気な返事もしていました。
新卒で入った園をすぐに辞めたことが、まだ気になっていたのだと思います。
このときも、保育の仕事を長く続けようという気持ちはありませんでした。
託児所で働き始めてからしばらくは、倉庫の派遣アルバイトと掛け持ちしていました。
子どもとの関わりで保育の楽しさを思い出した

働き始めた託児所は、こぢんまりとした職場でした。
大きな行事もなく、子どもたちとゆったり過ごす時間が多い場所です。
そこで、私によく懐いてくれる子どもがいました。
私のあとを追いかけてきたり、そばに来てくれたりする姿を見ているうちに、子どもと関わる仕事の楽しさを少しずつ思い出しました。
保護者も、子どもが私に懐いている様子を知っていて、温かく声をかけてくれます。
いろいろな家庭環境の子どもたちと関わるなかで、子どもが安心して頼れる大人の一人になれたらいいなと考えるようにもなりました。
一緒に働く先生たちも、優しい人ばかりでした。
最初は緊張して遠慮していたものの、少しずつ冗談を言い合えるようになり、休憩の時間には自分から動くことも。
「私がやるから、座っててください」
「いいのー?じゃあ甘えちゃおうかな」
人数分のコーヒーを入れて持っていく。そんな何気ないやり取りが、とても心地よかったのを覚えています。
最初は私が何かをしようとすると、先生たちから「いいよ、座ってて」と言われることが多かったのです。
でも、いつの間にか遠慮なく頼ってもらえる関係になっていました。
仕事ができるようになったというより、人と自然に関われるようになったことがうれしかったのだと思います。
子どもや先生たちとの関わりを重ねるうちに、新卒で入った園で失っていた自信も、少しずつ取り戻していきました。
また、託児所で働き始めてしばらくすると、時々感じていた発作のような息苦しさも出なくなりました。
ただし、託児所で働いたことが症状の改善につながったのかは分かりません。
※体調に関する記述は個人の体験です。回復の経過や必要な対応は人によって異なります。
新卒で入った園では二度とやりたくないと思った保育でしたが、別の環境で子どもや先生たちと関わるうちに、もう一度楽しいと感じられるようになったのです。
倉庫の派遣ではなく託児所を選んだ

託児所で働き始めて1か月が近づいたころ、園長から声をかけられました。
「毎日来れる?」
ちょうどそのころ、倉庫の派遣アルバイトも約2か月の勤務期間を終える時期でした。
派遣会社からは、別の派遣先を紹介したいという話が出ています。
別の派遣先で働く道もあったということです。
新しい派遣先を紹介してもらえると聞いたことは、少し自信にもなりました。
それでも、私が続けたいと思ったのは託児所の仕事です。
子どもたちとの関わりが楽しく、一緒に働く先生たちとの関係も心地よかったから。
派遣会社からの紹介は断り、託児所で働き続けることを選びました。
保育士は二度とやりたくないと思っていた私が、自分の意思でもう一度保育の仕事を選んだ瞬間でした。
8か月後、もう一度担任の仕事をしたくなった

1か月だけのつもりで始めた託児所の仕事は、結果的に8か月続きました。
働き続けるうちに、少しずつ次の仕事のことを考えるようになります。
私は託児所でアルバイトとして働いていたため、ボーナスがなく、正職員とは福利厚生も異なりました。
安定した収入を得られる職場で働きたいという気持ちが出てきたのです。
親を安心させたいという思いもありました。
退職後、働けない時期に生活を支えてもらったので、今度はきちんと働いている姿を見せたかったのだと思います。
そして、もう一つ。
もう一度、担任の仕事をしてみたくなったのです。
託児所は少人数の異年齢保育なので担任などはなく、子どもたちと関わりながら先生たちを手伝う働き方でした。
保育を楽しいと感じられるようになったことで、以前は考えられなかった担任の仕事にも興味が戻ってきました。
そこで、新卒で辞めてから約1年後、認可保育園の求人に応募しました。
面接では、前の園をすぐに辞めた理由を聞かれます。
異業種の面接では嘘をついてしまいましたが、今度は嘘をつかずに答えようと思っていました。
実際に伝えたのは、
「自分が精神的に甘かった部分もあって、つらくなって辞めました」
という言葉です。
当時の私は、短期間で辞めたことを自分の未熟さとして説明しようとしていたのだと思います。
ただ、体調を崩して働けなくなったことは、精神的な甘さとは別の問題です。
あの面接で話したのは、あくまで当時の私が選んだ説明の仕方でした。
パニック障害と診断されたことは、この面接でも話していません。
結果は採用。
ただし、退職理由をそう説明したことが採用につながったのかは分かりません。
その後、私はこの認可保育園で10年間働きました。
二度とやりたくないと思っていた保育を選び直し、もう一度担任として働く道に進んだのです。
※体調に関する記述は個人の体験です。
保育士を二度とやりたくない人の仕事・働き方の選択肢

保育士を二度とやりたくないと感じたときは、異業種への転職、保育園以外で子どもと関わる仕事、別の園や働き方という3つの方向から考えられます。
あなたが保育そのものから離れたいのか、今の園や担当業務を変えたいのかによって、探す仕事も異なります。
保育から離れて異業種で働く

子どもと関わる仕事そのものから離れたいなら、事務職・販売職・飲食業などが選択肢になります。
事務職では書類作成や電話対応、販売職では接客や商品管理などが主な仕事です。
飲食店にもホールスタッフや調理補助など、さまざまな職種があります。
未経験から応募できる求人もありますが、保育士とは違う仕事だからといって、必ず負担が軽くなるわけではありません。
例えば、人間関係が負担だった人が接客業に転職する場合、初対面の人と接する仕事が自分に合うかどうかも考えたいところです。
私自身、保育以外では倉庫の派遣アルバイトを経験していますが、異業種の正社員に転職した経験はありません。
保育の仕事から完全に離れたい場合も、職種名だけでなく、具体的な仕事内容や勤務条件を確認してみてください。
保育園以外で子どもと関わる仕事を選ぶ

子どもと関わる仕事は続けたいなら、保育士資格を活かして学童保育や子育て支援センター、児童発達支援などで働く道もあります。
学童保育は、主に小学生が放課後や長期休暇中に過ごす場所です。子どもたちの遊びや生活を支える仕事が中心になります。
子育て支援センターでは、親子が遊べる場所を提供したり、保護者の子育て相談に対応したりすることも。
発達に支援が必要な子どもと関わりたいなら、児童発達支援や放課後等デイサービスも候補です。
児童発達支援は主に未就学の子ども、放課後等デイサービスは主に就学している子どもを対象としています。
これらの職場には、保育士資格を活かして応募できる求人があります。
ただし、施設や職種によって仕事内容や応募条件は異なるため、求人ごとに確認が必要です。
あなたが関わりたい子どもの年齢や仕事内容に合わせて、保育園以外の求人も探してみてください。
別の園や雇用形態で保育を続ける

保育の仕事は続けたいけれど、今の園の人間関係や担任業務が負担なら、職場や働き方を変える方法があります。
担任の書類作成や行事準備が負担なら、フリーや保育補助として働く方法。
勤務時間を変えたい人には、パートや短時間勤務という選択肢もあります。
私が新卒で入った園では、朝早く家を出て、帰りも遅い日が続いていました。
ところが、次に就職した認可保育園では、早番の日は自分のシフトが終われば基本的に帰れたのです。
こんなに夜まで時間があるんだ!
退勤してから夜まで、自由に使える時間があることに驚きました。
同じ保育の仕事でも、園によって勤務時間や退勤のしやすさが違うことを実感した経験です。
また、働く場所は一般的な認可保育園だけではありません。
例えば、企業や病院などに設けられた事業所内保育所も、保育士が働く場所の一つです。
保育バランスは、事業所内保育所への転職に特化した無料サービス。公式サイトでは「残業少なめ」「大型行事なし」の職場を紹介すると案内しています。
もちろん、事業所内保育所なら必ず定時で帰れるわけではありません。実際の勤務条件は、求人ごとに確認が必要です。
保育士を二度とやりたくないと思った理由が今の働き方にあるなら、ほかの園の勤務条件も比較してみてください。
保育士が次の職場を選ぶときに確かめたいこと

保育士が次の職場を選ぶときは、給料や勤務時間だけでなく、実際の残業や持ち帰り仕事、職場の人間関係まで確かめることが大切です。
保育士を二度とやりたくないと感じた原因が長い勤務時間や人間関係にあるなら、次の職場でも同じ負担がないか確認しておきましょう。
求人票の印象だけで応募先を決めない

求人票の写真や紹介文だけでは、実際の人間関係や仕事量までは分かりません。
新卒で辞めたあとに応募した求人情報会社も、写真や紹介文から楽しそうな職場に見えました。
ただ、実際には採用されていないため、本当に働きやすい会社だったのかは分からないままです。
保育園の求人も同じで、「残業少なめ」「働きやすい職場」と書かれていても、その言葉だけでは毎日の仕事の進め方まで判断できません。
私が働いた園での経験
その後10年間働いた私立認可保育園では、子どもと関わる時間以外にも、書類作成や行事の準備などの事務仕事がありました。
勤務時間内に終わらなかった仕事は、園に残って進めたり、自宅に持ち帰ったりしていたのです。
ところが、園には、残って行った書類仕事の時間を残業として申請しないのが当たり前という雰囲気がありました。
今振り返ると、求人票に書かれていた「残業時間」だけでは、実際に書類仕事に使う時間や、持ち帰り仕事の有無までは分からなかったと思います。
次の職場を探すときは、求人票の条件に加えて、面接で何を確認したいかも考えておきましょう。
例えば、残業が少ない職場を希望するなら、月の残業時間だけでなく、行事前に残ることがあるのかも確認したいところです。
次の職場では実際の働き方まで確認する

面接では、残業や持ち帰り仕事、職員同士の連携など、入職後の働き方に関わることを具体的に確認しましょう。
保育士2年目の転職面接で、「何か質問はありますか?」と聞かれたことがありました。
そのとき私が尋ねたのは、
「裸足保育は冬の間もしているのですか?」
という質問です。
裸足保育について特別に知りたかったわけではありません。
本当に気になっていたのは、残業や持ち帰り仕事、書類作成の量、そして職場の人間関係でした。
ただ、採用してもらう立場で残業や仕事量について詳しく聞くことには抵抗がありました。
人間関係についても、面接をしている園の先生に直接尋ねるのは失礼ではないかと思っていたのです。
結局、聞きたいことを質問できないまま面接を終えてしまいました。
今なら、次のように聞けばよかったと思います。
- 「普段の残業は月に何時間くらいありますか? 行事前は増えますか?」
- 「月案や行事の準備は、勤務時間内に進める時間がありますか?」
- 「早番の日は、シフトが終わったら退勤できますか?」
- 「保育で困ったことがあったときは、先生同士でどのように相談していますか?」
人間関係については、「職員同士の仲はいいですか?」と直接聞くより、先生同士の相談方法や仕事の分担を質問する方が、普段の働き方を具体的に知る手がかりになります。
園見学ができるなら、次の2つも見ておくと参考になります。
- 先生たちが子どもとどのように関わっているか
- 職員同士がどのように声をかけ合っているか
ただし、短時間の面接や園見学だけで、人間関係のすべてが分かるわけではありません。
自分では聞きにくい条件がある場合は、転職支援サービスの担当者に園への確認を依頼する方法もあります。
確認できる内容はサービスや園によって異なりますが、応募前に相談してみるのも一つの方法です。
転職支援サービスによって、対応地域や得意とする求人、サポート内容は異なります。
▼あなたの希望に合うサービスを探したい場合は、保育士向け転職サービスを比較した記事も参考にしてみてください。
あなたが無理なく働ける職場を選べるように、求人票だけでは分からないことも確認してみましょう。
保育士を二度とやりたくないと思ったときのよくある質問
「保育士を辞めたら資格はどうなる?」「別の仕事に就いても、また保育士に戻れる?」など、今後の働き方を考えるときに気になる疑問に答えます。
保育士を辞めても、保育士資格はなくなりません。
保育士登録を済ませていれば、保育士証の定期的な更新も不要です。
ただし、結婚などで氏名や本籍地の都道府県が変わった場合は、保育士証の書換え手続きが必要になります。
手続きについては、登録事務処理センターの公式サイトで確認できます。
異業種で働いたあとや、長いブランクがあったあとでも、保育士として再就職することは可能です。
私自身、今回紹介した退職後の約1年間とは別の時期に、約6年間保育の仕事から離れた経験があります。
その後、パートとして保育の現場に復帰しました。
ただし、復帰できるかどうかや採用条件は、勤務先によって異なります。
長い間仕事から離れていたことが気になる場合は、入職後に仕事を教えてもらえる体制があるか、面接などで確認してみてください。
▼6年間のブランクを経て復帰したときの不安や準備については、別の記事で詳しく紹介しています。
一般向けの求人サイトやハローワークで探せます。
事務職や販売職、飲食業など、保育以外の求人も幅広く掲載されています。
未経験から応募できる仕事もあるので、保育士として働いていた経験しかなくても、希望する仕事内容や勤務条件から探してみてください。
まとめ:保育士を二度とやりたくないと思っても道はある
保育士を二度とやりたくないと思っても、次の仕事にはいくつもの選択肢があります。
保育以外の仕事に就く道もあれば、保育士資格を活かして別の仕事をする方法もあります。
今の園や担任業務が負担なら、働く場所や雇用形態を変えることも一つです。
私は新卒で入った園を約1か月で辞め、一度は保育の仕事から離れました。
その後、1か月だけのつもりで働き始めた託児所で、もう一度保育の楽しさを感じるようになったのです。
でも、これは私が選んだ道であって、あなたも保育士に戻らなければならないという話ではありません。
大切なのは、あなたがこれからどんな仕事をして、どんな毎日を送りたいか。
保育から離れることも、違う形で子どもと関わることも、あなた自身が選べる道です。
もし、今とは違う園で保育を続けることも考えているなら、実際の求人や勤務条件を比較してみる方法もあります。
保育バランスでは、企業内・院内などの事業所内保育所への転職を無料でサポートしています。
\残業少なめ・大型行事なしの保育所を探したい方へ/
※登録後は電話による本人確認があります。

