新卒で保育士になったのに、もう辞めたい。
毎日つらいけど、こんなことで辞めるなんて甘えなのかな。
そんなふうに悩んでいませんか?
私も新卒で幼稚園に就職しましたが、園長からのパワハラで心を壊し、4月で退職。
職歴で言えば1か月しか働けず、「こんなに早く辞めたら人生終わりかもしれない」と本気で思っていました。
でも、今振り返ると、あのとき辞めたことを後悔していません。
数か月のニート期間や託児所でのアルバイトを経て、その後は保育園で10年働くことができました。
この記事では、新卒保育士が辞めたいと思うのは甘えなのか、そして1か月で退職した私がその後どうなったのかを、体験ベースでお話しします。
新卒保育士が辞めたいと思うのは甘え?
結論から言うと、新卒保育士が辞めたいと思うのは甘えではありません。
実際、働き始めてみないとわからないことはたくさんありますし、職場の人間関係や園の雰囲気、仕事内容が想像と違うこともあります。
特に新卒は「辞めたら終わり」「自分が弱いだけかも」と思い込みやすいですが、心や体を壊してまで続ける必要はありません。
新卒保育士の中には、一週間で辞めたいと感じる人もいます。
新卒保育士が辞めたいと感じやすい理由
新卒保育士が期待に胸を膨らませて働き始めても、現実は思っていたよりずっと厳しいことがあります。
子どもが好きという気持ちだけでは乗り切れない場面も多いんですよね。
では、どんなことが「辞めたい」につながりやすいのでしょうか。
- 人間関係が想像以上にきつい
- 仕事量が多く、毎日余裕がない
- 子ども対応と事務作業の両立が大変
- 相談できる相手がいない
- わからないことが多い
- そもそも何を聞けばいいのかもわからない
- 同じ質問を繰り返しづらい空気がある
私も最初は、自分がもっと頑張れば何とかなると思っていました。
でも、努力だけでは埋められないものもあったんです。
そして、そのしんどさは少しずつ積み重なっていきました。
私が新卒で幼稚園を1か月で退職した理由
新卒で幼稚園に就職したとき、ようやく保育の仕事が始まるのだと胸が高鳴ったのを覚えています。
子どもたちと関わりながら成長していけるはずでした。
でも、現実はまったく違ったんです。
就職した園では、採用の2か月ほど前から研修が始まりました。
それまでの人生ではなんでもそつなくこなせるタイプだった私。
人間関係でもそんなに悩んだことはなく、学生時代の実習も担当の先生に良くしてもらったこともありどこか変な自信がありました。
でも実際に始まった毎日はそれまで経験したことのない過酷な環境でした。
わからないことがあっても聞きづらい。聞いたとしても、学校では習っていない現場での初めて聞く言葉に頭が混乱し、理解が追い付かない。そんな毎日でした。
新年度が始まってからは、園長から毎日のように怒鳴られるようになりました。
何をしても否定され、言葉の一つひとつが怖くて、出勤前から動悸がすることもあったんです。
「また怒られるかもしれない」
その不安で頭がいっぱいでした。
それでも大学の友達もみんな頑張っているということ、幸いにも同期の職員がいたことで、そこまでダメージを負っているという自覚はありませんでした。
ところがある日突然過呼吸のような症状が出てしまい、最終的には心療内科でパニック障害と診断。
4月で退職という形にはなりましたが、実際には新学期が始まって3日ほどで出勤できなくなりました。
日付で言うと4月12日ごろです。もう心も体も限界でした。
園長からのパワハラで心を壊していった経緯は、こちらの記事に詳しく書いています。
▶ 私立幼稚園園長からのパワハラでパニック障害になった私の事例
新卒保育士が1か月で辞めたらどうなる?
新卒保育士が1か月で辞めたら、もう終わりだと思ってしまう人は多いはずです。
私も当時は、同じように新卒ですぐ辞めた人はいないかと、知恵袋のような体験談ばかり探していました。
履歴書に短い職歴が残ること、面接で必ず聞かれること、友達と比べてしまうこと。
どれも不安でした。
実際、短期離職は次の就職活動で不利になる場面がないとは言えません。
「どうしてそんなに早く辞めたの?」と聞かれたこともあります。厳しい目で見られる可能性もあるでしょう。
でも、それだけで人生が終わるわけではありません。
大事なのは、早く辞めた事実そのものよりも、
その経験を自分なりにどう受け止めて、次にどうつなげるかです。
私自身も、あの1か月の退職だけを見ればひどい経歴です。
それでも、託児所のバイトで経験を積みさらにその後保育園で10年勤めることができました。短期離職があっても、そこから立て直すことはできます。
退職後の私の生活と再スタート
退職した直後は、正直かなり落ち込みました。
周りの大学の友達はみんな保育士として働いていて、自分だけが取り残されたような感覚だったんです。
あんなに頑張って就職したのに、たった1か月で辞めてしまった。
大学の学費を払ってくれた親への申し訳なさ、根性がなかった自分への情けなさ…ふとしたときに涙が出てくることもありました。
退職してからしばらくは、いわゆるニートのような生活でした。
次のことをすぐ考えられる状態ではなく、ただやり過ごすだけの毎日。先の見えない不安。重たい時間でした。
それでも、ずっとそのままだったわけではありません。
少しずつ気持ちが落ち着いてきた頃に、友達に声をかけてもらい託児所でアルバイトを始めました。
正直その頃だらしない生活を送っていたこともあり、週に2~3回人が足りないときに来てほしいというお話をいただいて、今思えば社会人に戻るためのリハビリとしては1番いい頻度での勤務だったと思います。
他にも週2くらいで倉庫での派遣アルバイトを掛け持ちしていたのですが、そちらの契約が満了するころには託児所から毎日来てほしいと声をかけてもらい、とてもありがたかったです。
結果10か月ほど託児所でのアルバイトを続け、周りの同級生が社会人2年目に入ったころ、「ボーナスというものをもらってみたい!」という思いから正規採用の求人を探し始めました。
結果、1つ目に受けた保育園に臨時職員として就職し、そのまま3年目には正職員になって10年働くことに。今でもあの時拾ってくれた園長先生には感謝しかありません。
結婚や出産、産休育休取得からの復帰も経験しました。新卒で1か月で辞めた自分からは想像できなかった未来です。
新卒保育士が辞めたいときに考えてほしいこと
新卒で「辞めたい」と思ったとき、まず考えてほしいのは、今のつらさが一時的なものなのか、それともこのまま続けると心や体を壊してしまいそうなのかということです。
最初の数週間や数か月は、誰でも慣れない環境に疲れます。
失敗して落ち込むこともあるでしょう。
そういう意味での「辞めたい」は、少し休んだり相談したりすることで気持ちが変わることもあります。
でも、毎日出勤前に動悸がする、涙が止まらない、食欲がない、眠れない。そういう状態まできているなら、無理を続けるべきではありません。
「まだ頑張れるかも」と自分に言い聞かせた結果、限界を超えてしまうこともあるからです。
私も当時は、「もう少し我慢したら慣れるかも」「ここを乗り越えてこそ一人前」と思っていました。
でも実際には、我慢でどうにかなる段階を超えていました。
だからこそ、今つらいと感じている人には、自分の状態を軽く見ないでほしいと思います。
限界になる前にやっておきたいこと
もし今、「もう無理かもしれない」と感じているなら、完全に動けなくなる前にできることがあります。
つらさを我慢し続けることが正解とは限りません。
むしろ、早めに自分を守る行動を取ることの方が大切です。
1.誰かに相談すること
家族でも、友達でも、園の外にいる人でもかまいません。
保育の現場にいると、その職場の空気が当たり前になってしまい、「これくらい普通なのかも」と感覚が麻痺していくことがあります。
だからこそ、外の人に話してみる意味があるんです。
自分では大したことないと思っていた悩みが、実はかなり深刻だったと気づくこともあります。
2.しっかり休むこと
朝になると涙が出る、食欲がない、眠れない、出勤前に動悸がする。そんな状態なら、もう気合いで乗り切る段階ではないのかもしれません。
少し休んだら甘えになるのでしょうか。私はそうは思いません。
心や体を立て直すための時間は必要な休息です。
3.転職サイトで求人を見ておくこと
ここで大事なのは、「今すぐ辞める」と決めることではありません。
たとえ転職しなくても、ほかに働ける場所があると知るだけで、気持ちは少し軽くなります。
選択肢がひとつしかないと思うと、人は追い込まれやすいもの。
逃げ道ではなく、視野を広げるための準備です。
保育士向けの転職サイトについては、こちらの記事でまとめています。
▶ 保育士が転職するときに登録しておきたい転職サイトはこちら
私自身、本当にしんどかったときは、次の仕事を探す気力すらありませんでした。
頭の中は不安でいっぱい。何をどうすればいいのかも考えられなかったんです。
だからこそ今は、まだ少しでも動けるうちに、相談すること、休むこと、情報を持っておくこと。この3つを伝えたいです。
まとめ|新卒保育士が辞めたいと感じたら
新卒保育士が「辞めたい」と感じることは、甘えではありません。
実際に働いてみなければわからないことはたくさんありますし、理想と現実のギャップに苦しむ人も少なくないからです。
私も新卒で幼稚園に就職しましたが、園長のパワハラで心を壊し、4月であっというまに退職。
実質1か月ほどしか働けなかった自分を、当時は情けないと思っていました。人生が終わったような気持ちでかなり苦しかったです。
それでも退職後託児所のアルバイトで経験を積み、さらにその後保育園で10年働くことができました。
遠回りではあったかもしれません。でも、1か月で仕事をやめても“人生終わり”ではありませんでした。
もし今、本当に限界を感じているなら、自分のつらさを軽く見ないでください。
相談すること。休むこと。ほかの選択肢を知っておくこと。そこから変わるものもあります。
「辞めたい」と思うほどつらい毎日なら、無理に踏ん張り続ける必要はありません。
それが、あのとき辞めた私が今いちばん伝えたいことです。
